【『作画カロリー(+CGコスト)』がヤバいアニメ『美少年探偵団』を毎週レビューしてみる⑦】
こんにちは(o・ω・o)オタクです。
西尾維新原作『美少年探偵団』第7話 屋根裏の美少年その2レビューです。
一件落着。
すんなりそう言える第7話でした。
『人物だけが描かれていない名画の複写』
『描かれていた全校生徒が消えた巨大な壁画』
謎解き回でした。
よくまあ小説1冊をアニメ2話(約45分)に集約できるものだと、脚本家には頭が上がりません。
という話は置いといて(いつも通り)。
今回の本題。
美少年探偵団、その作画カロリーとCGコストが半端じゃないです。
今更感のあるテーマなんですが、今回は色々比較しやすかったので(o・ω・o)
第6話、第7話だけでも、名画33+α枚(の背景)を再現しています(おそらくCG)。
そして敵校リーダーである札槻嘘が登場しているシーンはやはり『背景』の偽物感が強調されていて、凝った背景となっています。
端的に言うと、札槻嘘のためだけに演出方法を変えている。
昨今のアニメは「作画やCGのクオリティが高いのは当たり前」、
それでいて脚本が優れていて、
演出が凝っていて、
音楽は情緒豊かで、
声優は人気実力派を起用している。
そして円盤が売れないと評価されない。
という高い高いハードルを、それでも苦労した顔を見せることなく飛び越えることを暗に求められている。
と個人的には思っていますが、その点において今作は文句なくハードルを飛び越えることに成功していると思います(円盤はどうだろう……)。
ほんの数秒のためにどれだけコストを使うのか……。
これがシャフトの『美学』って事なんでしょうかねぇ。
西尾維新作品というビッグネームをアニメーションするということはそういうことなのかもしれません(o・ω・o)ファンとしては嬉しいばかりです。
さて(o・ω・o)本編のストーリーのお話。
『人物だけが描かれていない名画の複写』
に関してのアンサーは、
33枚の背景だけの名画を描いた美術教師(永久井 こわ子)は、名画を描いた作者への『信仰心』を、人物を描かないことで表現した。
というものでした。
本編で創作は「神を描いた」と言ってしていました。
だから、「自画像」とも言われるモナ・リザの絵は描けなかった。とも。
「自画像」=「神」であるため、神そのものが描かれた「自画像」は『信仰心』を描くには適さなかった。
ってお話。
難解な表現だなぁ(o・ω・o)てか、この解釈であってる? まだ解像度が低いか?
■今回の蛇足(o・ω・o)
33枚の謎の背景画を見付けたきっかけは、天井画を描こうとしたのが切っ掛けでした。
そして美術室の天井に描かれたのは88の星座だった訳ですが、この88星座は、日本では全てを見ることができません。
と言うか「南半球でしか見れない星座」があり、
カメレオン座
くじゃく座
テーブルさん座
とびうお座
はえ座
はちぶんぎ座
ふうちょう座
みずへび座
みなみのさんかく座
の9星座は日本では見ることができません。
その見えないハズの星座全てが見える、という環境は、「見え過ぎる目」を持つ瞳島眉美と美少年探偵団員5人が「同じものを見ている」というチームの仲間入りを意図したものなのかなぁ。
なんてオタクは思ったのでした(o・ω・o)蛇足。
と、いう事で次週は『押絵と旅する美少年その1』ですね。楽しみです。
一件落着(始)。
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