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民事執行法に突入

民事訴訟法が終わり民事執行法に突入している。織田裕二演じる執行官と伊藤沙莉演じる執行補助者が出てくるドラマ「シッコウ」の世界である。
ここまでの私の理解を整理する。私人間で争いがあったとする。例えばAがBに100万円貸した。しかしBは借りてないとシラを切る。このままでは平行線なのでAは訴える。これが民事訴訟法の世界である。裁判の結果Aが勝ったとする。裁判官はBはAに100万円支払えとの判決を書く。一件落着である。ところがこれで、めでたし、めでたしとはならない。Bは元々払う気なんてない。判決が出たところでBは無視する可能性が高い。そうなると判決はただの紙切れである。そこで民事執行法の登場である。ドラマ「シッコウ」の世界である。判決をもらってもただの紙切れの認識でしかない人に対して強制執行することができるようにする手続きが民事執行法の世界である。裁判所書記官が判決書の最後に執行文付与ということをする。そこに強制執行ができると書いてある。こうなると債務者はもはや逃げられない。債務者がいくらシラを切っても無駄である。かように判決が出ても払わない輩に対して強制執行できる仕組みが民事執行法の世界である、というのが私の現在の理解である。

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