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【旅行】ヴェトナム紀行 4 ヴェトナム料理を作る

私の旅行の傾向として、ホテルには泊らず現地の人の家にホームステイするという手法をとるようにしていることを、まえがきで書いた。
具体的にはAirbnbというサイトを利用しているのだけれども、これはホームステイしたい人とさせたい人をマッチングさせ、お互い条件が合えばサイトに代金前払いにて宿泊、家主さんには1泊目終了後にサイトから代金が支払われるというシステムになっている。
ホテルより安価に泊れるというのも魅力だが、それ以上に現地のひととじかに交流できるというのが最大の魅力で、泊めるほうも泊るほうもこの点に理解がある人が利用しているようだ。

今回選んだのは、昔フランスの電機会社だった社屋をアパートに改装した一室で、Oanhさんという女性が住む部屋だ。
このひとは文化関係のジャーナリストをやっている傍ら自宅にて料理教室も行っており、今回の滞在ではベトナムの手料理が食べられるというのが今回の楽しみの一つであった。

部屋のドア
ドアを開けるとこのようになっている
ここでは料理教室もやっている
左下の階段を下りると我々が泊まった寝室
部屋の左右が2階建てという変わったつくりになっている
窓の外ではハーブを育てている
立派な台所

それではここで作った(もしくは作るのを手伝った)料理を紹介してみたい。

瓜のスープと鶏のうま煮

瓜は火が通り過ぎないよう火加減が大事
鶏のうま煮はニョクマムの味をベースに、かつ甘めの味付けでしょうがを利かせた味

洋風朝食

手前の黒い皿のものはカリっと上がったタロイモのフライ
塩と砂糖が振られていてとてもうまかった

ヴェトナム風朝食

焼きそば風麺と揚げ春巻き

アップルパイとコーヒー

これは日曜日にケーキ教室をやったときのものを我々に残しておいてくれたもので、10時のおやつにコーヒーといっしょに頂いた。

さすがに料理の先生が作るアップルパイはうまかった
さっそくなのでヴェトナム式にコーヒーを入れてみよう
カップの上に乗っているのがベトナムコーヒーの濾し器
濾し器にコーヒー豆を挽いた粉を入れてならす
中蓋で軽く押さえつけて湯を注ぐ
そのままふたを閉めてコーヒーが出るのを待つ
かなりゆっくりドリップされるので、ちょっとばかり時間がかかる
こうして淹れるコーヒーはエスプレッソ並みに濃い
たっぷり牛乳を足してラテ風にして頂いた

生春巻

手巻き寿司をつくるような感覚に近いかもしれない
写真を撮るOanhさん
これがライスペーパー
そのままでは0.3mmのプラ板みたいな感じだ
ライスペーパーを湿らせる

まずはライスペーパーをふやかすのだが、水に漬けると水っぽくなりすぎるので、レタスを水に浸したもので表面をなでる感じで水をつける。
これで十分やわらかくなる。

具(レタス、豚肉、ビーフン)をのせる
そうして、下、左右の順番で巻く
完全に巻ききってはいけない
皮のあまった部分にえびを乗せるが、この場合切った面を上にする
こうして巻ききると、えびが透けてきれいに見える
こいつを包丁で切る
ピーナッツペーストベースのたれをつけていただく
ものすごく簡単だが、じつにうまかった
デザートの甘いスープ
日本語でなんといっていいかわからんが
芋ベースの棗とココナッツ入りぜんざいといったところか

このお家では6泊お世話になったが、なかなか貴重な体験ができた。
料理もそうだが、ホストのOanhさんはジャーナリストでもあって、いろんな話を聞くことができた。
どこそこへ行くにはどう行けば便利だとかいう話のみならず、例えばこのひとの姓のOanhというのはもともとはどうも色を表す言葉らしいという話題になった時に、もしかするとそれは中国語の黄(Huang)ではないか、それは黄色という意味なのですよという風に会話が弾む。
お互いが複数の文化にまたがっているので、いろんなことが面白い。
そんな会話を英語でやるのがまた面白かった。
こういう体験ができるのも自由旅行ならではの面白さだと思う。


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