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当たり前

この瞬間(とき)が終わらなければいいのに
小さな昭和レトロのお店
その場を魅了する歌声
愛し愛されし者たちが集い
ひとつになってゆれている

あぁ、この雰囲気。
月日が経った今も
この場の1人で居られて
心からの幸せを噛み締めている

当たり前にそこにあって
当たり前に美味しくて
当たり前に笑顔になれる
当たり前に支え合って
当たり前に愛が溢れて
そしてこれがファミリーなんだ

この瞬間(とき)が終わらなければいいのに
1年前の大きな炎
真っ白に染る視界
不安と悲しみを抱えた人が
各々に茫然としていた

嗚呼、こんな光景。
2度も見たくなかったと
誰もが思っただろう
朝日を浴びながら目を背けたかった

当たり前にそこにあって
当たり前に変わらないと思ってて
当たり前に日常だった
当たり前は当たり前じゃなくて
当たり前って尊くて
そしてこれが決意に変わったんだ

失って初めて気づいた大きな存在
取り戻せないあの日常
全部、全部、無くなったけど
私の心は前に進もうとした
「無くなったなら、つくればいい」

当たり前にあった場所を
当たり前につくりだそう
当たり前に共感してくれて
当たり前に助けてくれて
当たり前のように生まれた
そしてこれが進むべき道なんだ

当たり前に毎日はやってきて
当たり前に今日も誰かが集う
そしてこれが大きく育っていくんだ

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