さばみそ

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「自分に慣れる」ということ

自分を客観的に見てしまう癖がある。 何をきっかけに客観的に自分を見るようになったかは分からない。 記憶を遡れば、小学校高学年の時にはその違和感に気づいていた。友達が楽しげに過ごしている中で、どこか客観的で馴染めない自分に。 幼少期に親の顔色を伺って生きていたせいみたいな話だと思うが、それが分かったところで、何かが解決するわけでもない。一度を踏み入れてしまった「客観的な自分」と共に生きる生活から抜け出すことはできない。 爪を折ってしまったVHSのようにもう後戻りはできない。な

    • 「言葉にする」ということ

      言葉にすることがあまり好きではない。特に文字にすることを避けてきた。 考えることは好きだ。人は言葉があるから何かを考えることができる。 でも言葉が頭の中にある間は、言葉のその意味よりも大きな色んな感情を含んでいる気がする。 その感情の表現のしようはない。表現できるなら何かの言葉になっているはずだ。きっと「言葉以上のなにか」を考えている。 その「言葉以上のなにか」が頭をぐるぐると巡り続けている間は、まだ何者でもなく、何者にでもなれる可能性を秘めている。 でも誰かに伝えるとき

    「自分に慣れる」ということ