相手を良く撮ってあげようという気持ち
みなさんこんばんは。カワハラユウヤです。
福岡県のとある写真館に勤めて日々カメラマンとして過ごしております。
さて、昨日に引き続き今日も更新をするのですが、本日は朝9時から撮影を行っておりました。
どんな撮影かと申しますと、、証明写真の撮影でした。
それも、学校に出向いてその場で機材を組み立てて生徒をじゃんじゃん撮影するというもの。本日は3人体制で3学年全員の撮影でした。
本来ならばこれらは3月4月に撮影が終わっており、今の時期ですとアルバム用・進路用の個人写真を撮影していたりするのですが、今年はその辺が後手後手となっている次第です。まあ、こんな内部事情はみなさんそんなに興味もないでしょうから、本題へ移ります。
正直な話、この証明写真の撮影というのは、時間との勝負です。
学校側に撮影の時間をなんとか捻出していただいて(それでも1,2時間とかなんですが)、それに間に合わせて撮影するわけです。
1クラス40人として、それを大体10分前後で撮影しないと間に合いません。1人にかけられる時間はたったの15秒。それでも一人一人をしっかり正面で姿勢よく撮影する必要があり、いかにスピードと正確さが求められるかがわかるかと思います。
そんな修羅状態の中でもカメラマンが忘れてはいけない心がけというのが、
「相手を良く撮ってあげよう」という気持ちです。
これは以前にも似たようなことを書きましたが↓
この気持ちが根底にあることが、ただ写真を撮るだけにならないことには必要です。
実際に撮影しているときは半分ゲームみたいな感覚でもあるんですけどね。
「この子は左肩が下がってて、顎が上がり気味だからこう動かすと・・・よし、きれいに撮れた!」とか、
「メガネが反射するなあ、ならば自分がしゃがんで撮ればいい」
など。あたかもひとりひとり押し寄せてくる敵に適切な攻撃を繰り出して倒していくかのようです。
また、撮影後会社でデータを見て
「あれ、そのときはキレイに撮れたと思っていたのに顔が傾いてた」
「メガネの反射、やっぱり消えなかったなあ」
などの反省点ももちろんあります。実はダメージをくらっていたんですね(?)
ただ、ゲームの敵に例えておいてではあるんですが、根底には「相手を綺麗に撮ってあげられたか」という気持ちがあります。
この気持ちがなければ、時間もないのですから適当に撮ることになる。
プロカメラマンが写真を適当に撮るなんて、それはもうプロとは言えないでしょうね。
同じ会社の先輩はそういう妥協は一切せずに、それでもスピーディーに撮影していたのですごいなあ、と入社当時に思ったものです。今自分はできているのだろうか。。。
いずれにせよ、この「相手ありき」の気持ちが、仕事、ビジネスを作り出していくのでしょう。
決して、ひとりよがりにはならないように。
これを肝に銘じて、明日も撮影に行きたいと思います。
それではみなさま、また明日。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?