相談されたらそれを上回る不幸話で返す人ってなんでなんだろう。
人から相談されたり相手の悲しい事情を知った時に
私なんて〇〇だったからね!と自分の方がしんどい思いをしていたと主張する人を見るといつも虚しい気持ちになる。
どうして辛かったねって
まず言ってあげられないんだろう。
現に目の前の人が苦しんでいるのに
聞く耳も持たないというのはいかがなものか。
当時の自分もされたら嫌な発言じゃないのかな。
もし聞くのも嫌なくらい辛かったというのなら
ちゃんとそう言わなきゃお互い傷ついてしまうよなぁとも思う。
ただ私が気になっているのは
誰に何を言われてもそうやって上回ろうとする人。
なんでそうも頑ななのかと
毎回思考をぐるぐるさせてしまうので
一度その人の気持ちになって発言の意図を考えてみた。
私なんて〇〇だったからね!という〇〇に当てはまる事柄はその人が本当に経験した事実だと仮定してみると
一つのパターンが導き出せた。
その人は当時相談できる人がいなかったからこそ相談できるその人が羨ましくて共感や理解を示すより先に悔しさで突き放す、というもの。
あくまで勝手な想像だけど、そう考えるとその人の気持ちもわからないわけではない。私のことも知ってほしいっていう気持ちに加えて私も助けてほしいよというSOSの可能性もあるなと思う。
だけど、だとしても。
その言い方じゃお互いに救われないじゃないか。
もし自分の苦しみも知ってほしいなら
もし我慢できずに言ってしまうんであれば
言い方を変えてみたらどうだろう。
例えば「実は私もAさんと似たことで悩んでいて
心細かった」「共感し合えることが嬉しい」
「私も過去にこういう経験があって辛かったの
一緒に乗り越えられたらいいね」とか。
お互いに気持ちを聞いてもらえて
良い方向に進めそうなのになーととっても思う。
せっかく相談してきてくれたんだよ。
どっちが辛いとかじゃない。
どっちも辛いんだもん。
自分が味わった苦しみを
誰かにも経験させる必要なんてないよね。
それを経験させたところで自分も相手も喜ばない。
だったら少しでも素敵な方に進みたいよ。
詩織
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