②病院を辞めて~下着の営業時代
3月の4週目から「俺」は、病院で働き始めたが、もしかすると5月に働けなくなるかもしれなかった。国家試験の合否の発表が5月にあるからだ。落ちていれば、何事も無かったかのように静かに病院を去らなければならない。「俺は」無事に合格していた。
最初の職場はとても楽しい職場だった。明るく人間関係に全くストレスのない職場だった。思い返せば多くの事を学んだ職場だった。「俺」の担当患者さんを初めて亡くして、衝撃を受けたのもこの職場だった。
ガンの末期の患者さんだった。当時の主治医の方針で