趣味と写真、ときどき俳句33 台北市の迪化街
台北市の西部にあたる迪化街(てきかがい)は台湾の中でも歴史の古い界隈であり、かつて問屋街として賑わった街である。迪化街は大きな淡水河そばにあり、元来は水田が広がる地域として「大稲埕(だいとうてい)」と呼ばれていた。やがて福建省から多くの漢人(中国人)が入植して住宅地となり、迪化街は淡水河の水運を活かした物資の集散地として大いに栄え、一大商業地に変貌したのである。
迪化街は古くから繁栄した界隈であり、また漢人が多く住み、在住日本人の割合が少なかったこともあり、独特の建築が建ち