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あなたにとって「ドーナツ*」とは?

「みなさんの時代が美しいハーモニー、多くの成功、そしてたくさんのドーナツで満たされることを願っています」とスピーチを締めくくったのは、トヨタ自動車の豊田章男社長である。豊田氏の母校であるアメリカ・バブソン大学の卒業式での後輩に贈ったスピーチの結びの言葉である。

 ドーナツ*とは、「心から本当にやりたいこと、幸せになれること」を意味している。バブソン大学は、起業家教育に特化したアメリカマサチューセッツ州にある。トヨタ自動車の豊田章男氏をはじめイオンの岡田氏も同校の卒業生である。バブソン大学では「起業の三大原則」として①行動をおこすことがすべて、だからやってみなければわからない②失敗は当たり前だからこそ、失敗から学ぶ寛容さを持つ③周りの人を巻き込むことで潮流をつくっていく、この3つの三大原則を身につけていくことを大切に教育している。この三大原則は起業家ではなくとも何にでも応用できる。

 あなたにとって「ドーナツ」とは何だろうか?

スピーチの中で豊田章男氏は、こうも言ってる。

Try new things,even if you're old.
いくら年をとっても常に新しいことに挑戦しなさい。

大切なのは、いくつになろうが、何か新しいことを学ばなくてはならないということです。「生徒」であることを決してやめてはいけません。なぜなら、それが何より、素晴らしい仕事だからです。

そして、Don't worry about being cool.Be warm,
カッコつけて、クールであろうとするよりも温かい人でありなさい。

Decide what you stand for. 
あなたがどんな価値を大切にしたいのか決めなさい。

なるほどなと思う。でも、「人生を楽しめ」といわれても・・・「成功しても幸せでなったら意味がない」自分にとって自分を幸せにしてくれるものとは何だろう?「正しいことをしていれば、お金は後からついてくる」その通り。でも、私は、お金のことをついつい考えてしまう。人間だからしょうがないなんて正当な理由を考えてしまう。人生100年時代、60歳までの前半戦は、がむしゃらに家族のため子供のために働いた。時には、このままでいいのかなと立ち止まったり、会社と自分を天秤にかけて悩んだりするときもあった。子育てもひと段落し、家のローンも終わり、自分の人生を自分らしく生きると決めた。今はVUCAの時代、変化が激しく先を見通しづらい時代。コロナもありなおさら時代の流れを読み、空気を感じる感性を磨いておかなければならない。

セカンドライフは・・・???自分自身がどうありたいのか?何をもって貢献していきたいのか?これからどう、命を使っていくのか? とにかく、志・ありたい自分、心がワクワクするものを、幸せを感じられる「ドーナツ」を立ち止まってもう一度確かめよう。ワクワクする人生を歩みたいと思い自己都合で早期退職した。その時の志は「勇気とおもいやりをもって世の中に貢献できる人と組織の成長と活躍をサポートすること」だ。これはぶれないようにしよう。自分にとってのドーナツはきっとこれだ。カッコつけないで温かい人になろう。常に新しいことに挑戦しよう。学びを続けよう。そのうちに自分にとっての新たなドーナツがディスカバーできるかもしれない。次は行動あるのみ。失敗してもいいじゃないか。失敗は成功のもと、そこから学ぶことも多い。そしてもう一度挑戦しよう。周りの人を巻き込みながら一歩一歩踏み出していくことだな。なんとなく見えてきた気がする。昨日の講習会のテーマはナラティブアプローチ。その中のキャリア・コンストラクションの学び。小さい頃からの今の自分の出来事や価値観がマクロナラティブストーリーへと線でつながってきているような気がする。

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