サヨナラと共に

生きた証を下さい

少女はそう呟いて逝ってしまった

星屑はシャラシャラと

夢を丁寧に数えているのに

傾いた月はうわのそら

深く深く

夜はふけていった。

それは儚くて

切なくて

黄昏に浸る心なら

今をすぐに捨てて。

左目が寂しいと言えば

左手は暖かさを求めた

サヨナラと共に。

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