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私の心は漏電している

空が化ける。


そんな現象を目に焼き付けながら、私の心は漏電していく。『触るな危険』と書かれた肉体を通して、ビリビリとギリギリのポテンシャルで、はにかんでいる。


街を歩く単細胞は炭酸水にトリコになり、人々の住むスペースを脅かす。グルグル巻の銅線が少しだけ熱を持たば、恐怖と不安で眠れなくなる。


言葉を食する詩人は、新しい味を探して旅に出るように、今日の陽射しは鋭角的で、私の胸に穴をあける。吹き出した液体は、視界を赤くしていき、呼吸困難に陥る。


私は……私が……私を……消して……?


三点リーダの隙間を縫うように、感情はスイスイと最頂点に達する。声を無くした私は、驚きを隠せないまま果てた。


世界中の詩(ウタ)を掲げて、自由の波に飲まれていくのは悪くないなと白い息に想いを乗せた。


思い出した。

空が美しく化けた理由を。

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