旅人

強くあれ
花束が可憐に
南の風に揺れている

居場所を失いし雲は
黙々と形を変えては
寄り添いあって泣いている

例えば命の源が
愛生まれしものならば
誰も何も言うまい

西の空が燃える頃には
今日の憂鬱は忘れて
東の空が煌めくのを待とう

生きていればの話だが

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