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交響詩

幾千と朝と夜を跨いでも
深海沈めた我が心
幾千気泡に包まれようが
浮かぶ気配は揺るぐ事なく
時にブクリと毒を吐く

チクリ戯れる毒
先端の冷めたささくれ視界を遮る
狡猾な深海のサナギまどろみながら
我を忘れでしょうか

光届かぬ暗がりの
角を曲がれば通る話も
過度の期待を持ちすぎて
誠の想いが捻れてく

さめざめ泣き舌を閉じる
皓月の愁い一肌の
哀しい道筋
ハラリ ハラリと
舞うは嫉妬の狭量

知ってたフリをするドアを開く
嫉妬する約束束縛
クローンのデシャヴ
ただ真実知るような
交錯していく透明な糸の意図

深海の脳裏に紡ぐ
千紫万紅
染色体の華
繊弱なクローン
研ぎ澄まして
分離するは闇の
金属音に惹かれた
異形の交響詩

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