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機嫌を損ねた冬

標本のよに氷る蝶
色鮮やかに羽を広げ
今にも空へと舞うようで
どんな想いで凍りついたか

世は吹雪に支配され
人の姿は白に染まり
人の心は白に氷った
全ては世界を無にする為に

苛立ち隠せぬ秋の死骸は
冬の足元絡み付き
狂った冬は被害者面で
大地を踏みつけ踏みつけ踏みつけ
涙のような雪崩を起こし
満足満足満足満足

春との指切り忘れたままで
あくまで我を軸とする
飽くまで我を表現す

やってる事は人と同じだ

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