数えても数えても

私は慌てて数を数えている
「たりない、
何度繰り返してもだ

今夜産まれる芸術的なカルマは
美のカリスマを圧倒する

が、
たりない」

夏の嵐を彷彿させる
ガタガタとうるさい風は
存在感を増していった

集中できない私は
歩いて300mほど歩いて
角を曲がった先にある
喫茶店にいる

さて、何時だ

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