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「六寸帯地または角帯地」について

良く使うものほど良い素材で体に負担のないものが良いと思いますが、そう思う方が増えてきたのか、私が出会いやすいのか、最近、薄手の軽い半幅帯が欲しいというお話を頂くことが複数回ありました。
葛布の単(ひとえ)の半幅帯はもちろん薄いですが、使用上問題はなく、特に汗ばむ時期などは快適だと私は感じますが、今の着物常識的には薄すぎると感じる方も多いようです。しかし糸を太くして地厚にすれば葛の糸の良さが完全に失われますので私はしません。また、二重にすればしっかりしますが、それだとほぼ八寸帯となりますので価格もそれと同等になってしまい、半幅帯ほど気軽なものではなくなってしまいそうです。

角帯地は現在倍幅で織っています。単のものもアッサリして軽く良く、過去には制作しておりましたが、角帯はその締める位置や締める強さを考え、倍幅で織るようになりました。

幅はほぼ六寸なので、女性着物の六寸帯として、真半分にせずお好きな幅に折って半幅帯と同様にお使いいただく事が可能です。折って使うことで単の半幅帯よりも少ししっかりしますし、折り目跡や結びジワを気にしなければ男女兼用で使っていただけるかもしれません。

写真は六寸帯地または角帯地『海松・藍』
https://kuzunonuno.com/miru-ai/


(更新履歴)
2022.9.11 一部加筆修正
2024.9.13 最下段リンク先更新



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