見た動画を紹介する日記（2023年10月5日）第108回:個人的にゲーム音楽の最高傑作だと思う「Marginal Consciousness（バトルガレッガ）/さんたるる（並木学）」

本来的には「聴いた曲を紹介する日記」で紹介したいところなのですが、楽曲自体は公式には配信はされておらず、それだと紹介できないよなー、しかし好きな曲だから紹介したいなー……と思っていたのですが、「そういえばこの動画なら紹介する意味があるしCD音源では聴けない要素があるので別物として紹介できる……！」と気づいて（まあ、厳密にはこれもよくないんですが）この動画を紹介することにしました。

この動画は、アーケード用傑作STG「バトルガレッガ」の最終面で流れる「Marginal Consciousness」を、通常ならアーケード基盤のサウンドテストモードを使って60分に渡って流し続けたもの。
それだけ聞くと、他のゲームミュージックと同様に単なるループが続くだけに思えるかもしれませんが、そう単純には終わらないのがこの曲のすごいところ。
この曲は、単に楽譜データが入っているだけではなく、サウンドドライバ自体をいじることで1ループごとに音階が上がっていく仕組みになっていて、本来、ゲーム内の最終面の中での体験としてはせいぜい4〜5分程度の長さでしか聴けないのですが、では、音階が無限に上がって行くとどうなるかというと……それは実際にこの動画で聴いてみてほしいです。
動画についているおそらくバトルガレッガのファンだと思われる外国人のコメント「これは、ゆっくりと現実から抜け出し、奥の部屋に向かう途中に聞こえる音です。（翻訳）」という表現があまりにも的確すぎて感動。

ゲームミュージックは最近でこそ場面に合わせた「きちんと終わるタイプの曲」もありますが、元々はループする前提で作られているものがほとんどで、しかし、ここまできちんとループであることを活かした曲、なかなか無いのではないかと思います。
音階の上昇が最終面の緊張感とも連動していて、このあと最強の中ボス（ブラックハートmarkⅡ）ラスボス、そしてラスボスの最終形態と戦いが続く流れは本当に熱い。
個人的にゲームミュージックの最高傑作だと思っています。