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聴いた曲を紹介する日記(2023年8月28日)第170回:RYDEEN 79/07/Yellow Magic Orchestra

RYDEEN 79/07/Yellow Magic Orchestra

いろいろ聴いて、結局いつもYMOに戻ってくる。 

「RYDEEN 79/07」はYMOオリジナルの「RYDEEN」をオリジナルメンバーでアレンジして2007年に発売されたバージョン。
ここで紹介する音源は2008年にスペインで行われたライブのもの。

オリジナルのRYDEENが、というか当時のYMOのサウンドが、シンセの音圧と音の厚みを重視したものだったのに対して、RYDEEN 79/07は、トイピアノのシンプルな音で繰り返し奏でられるメインメロディに、オリジナルメンバーとサポートメンバーのバッキングの音が少しずつ重なっていく流れが気持ちいい。
トイピアノの音は、ライブでは一周目を坂本龍一自身が演奏し、二周目は一周目の音をループさせて、坂本龍一もシンセで他のメンバーと同様にそこにバッキングを足していく……という手法が取られている(もしかしたら一周目のトイピアノでの演奏自体もアテフリのパフォーマンスでしかなく、散開ライブと同様にメンバーは最初から全員バッキングに徹していたのかもしれないけど)。
もしかしたら「メインメロディがトイピアノのシンプルな音でも、バッキングのハーモニーでいくらでもかっこいい音楽は作れるよ」という意味や「メインメロディが同じなんだからこれもまたRYDEENだよ」という意味など、皮肉的な要素もあったのかも(YMOファン、同じ曲でもライブごとに違うシンセの音色や演奏のアレンジを求めてライブ音源を探しまくったり、YMOの関連商品というだけでCD買ったりしがちなので←自分自身がそうだし、そもそもアルファレコードがそういう人が買ってしまう、買わざるをえない商売をしていた)。
間奏を抜けたあとに、オリジナルではMC-8で演奏されていたフレーズが同じ音色で流れてくるのは、そういうファンに向けたサービス精神を感じる。

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