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輝く!(輝いてほしい!)久住みずく的ベストソング大賞2023(「聴いた曲を紹介する日記」特別編)

2023年リリースされた曲、自分が聴いた曲の中から、個人的なベストソングを部門別(洋楽/企画/男性ボーカル/アイドル)に紹介。
完全に自分の趣味と独断で選んでいるので、みんながきっと選ぶであろうアレや、めちゃくちゃ売り上げたアレ、話題になったアレは自分の趣味嗜好に刺さらず、入っていません(だからセンスないとか偏ってるとか言われるんや……)
この記事を公開した時点で書いている部門別大賞については確定ですが、年末まで、新たな部門を作って紹介したくなったら追加するかも。
それではどうぞ!


■洋楽部門大賞

・Dorifto Highway/MEGA NRG MAN

暑苦しさと爽やかさが同居した「かっちょいいユーロビート」を頑なに作り続けるMEGA NRG MANの新作。
エンジン音やスリップ音などの効果音やボイスをふんだんに盛り込んだサウンドは、いろいろとやりすぎ感もありもはやセルフパロディになっている感すらあるが、ここまで徹底していると清々しい。


■企画部門大賞

ユビサック4部作(ハルに君、ユビサック /君の夏、ユビサック/アキ君へ、ユビサック/君にメリーユビサック)/チョコレートプラネット

季節に合わせた雰囲気のサウンドと歌詞、チョコレートプラネット長田の爽やかなボーカルで丁寧に作られたJ-POPの歌詞の世界観によく聴くと不自然に紛れ込む「ユビサック」、その不思議な違和感のギャップの面白さ、そのギャップがありながらそれでも圧倒的に良い曲だと感じられる完成度の高さ。
歌詞の世界観を忠実に表現したMV含めて完璧。
動画一本単体で100万回再生も珍しくないチョコレートプラネットのYouTubeチャンネルで、これらの曲のMVの再生数がそこまでは伸びていないのが信じられない。


■バンド部門大賞

・笑っておくれ/サンボマスター

「サンボマスターの歌=青春パンクの心からの魂の叫び」の現時点での完成形。
それまでのサンボマスターの曲でも、山口のボーカルでじゅうぶん「魂の叫び」は感じていたが、この曲は「心からの本気の魂の叫びになるときは、人はかっこいい響きの言葉遣いをする余裕もなくなる」という現実が今まで以上に強く歌詞に反映されているように感じた。


■アイドル部門大賞

・ドローン旋回中/櫻坂46

感情の比喩的表現(それくらい『君』のことが好きだという表現)として「(ドローンで)『いつでも君を見つめていたいんだ』」という1番で描かれる思春期特有のある種の変態的な思いが爆発した青春ロックは、2番の歌詞『俯瞰で君を見ていたら(頭上で)』『ここにいるのに気付かない僕の存在』『君が大切すぎて指一本触れられやしないさ』で、この歌詞が比喩的な表現ではなく本当に「現実の『僕』の視点」で、『僕』は実際に『俯瞰で君を見て』いるが、でも、それをドローンで見ていると思い込んでいるのはじつは『僕』だけなのでは……実際には……という解釈が可能な全く異なる物語の可能性を見せる。
「歌詞」としては通常たとえば「燃えるような恋は本当に現実で物理的に、化学現象として燃えているわけではない」のと同様に、「比喩」と解釈する表現をあえて現実的にも解釈できるようにした歌詞構造がとにかく素晴らしい。
せつない青春の世界観と爽やかなロックサウンド、櫻坂46のボーカルとの組み合わせも最高で、個人的には2023年のベストソング。



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