物理的な楽器制御による自動演奏:見た動画を紹介する日記（2023年12月23日）第187回

機械による音楽の自動演奏というと、シンセ音源を制御して音自体はソフト上のデータから出すものというイメージ、というかそれが現代音楽の主流だけど、この動画は機械で実際の楽器の操作を制御して、音自体は全て実際の楽器（を制御用に改造したもの）から出ている、というもの。
たとえば電子ピアノなんかは既に相当昔から製品として鍵盤を実際に動かして自動演奏するものがあるけど、押したり叩いたり触ったりすることで音が出る楽器を全て物理的に自動演奏で行う映像と音は、子供の頃に夢見た「未来」を現実で見ているかのような感動がある。
このチャンネル「コードネームツクバ」はアートユニット「明和電機」と「愛知県立豊橋工科高等学校」による産学交流プロジェクト。
電子工作系に強い明和電機のサポートは勿論あったと思うけど、これを高校生が作り上げたというのはすごい。
このチャンネルには他の自動演奏動画もたくさんあるけど、やっぱりRYDEENが一番自動演奏にピッタリだと思う。
このコンセプトを拡張して、機械による物理的な自動演奏と、人間の生演奏や生歌唱を合わせて（今ならボーカロイドが参加するのもアリか）大規模なライブパフォーマンスをするアーティスト、メジャーなところで出てきたら面白いんじゃないかなと思うけど、まあ、実際やるとなったら、安定しないシンセに悩まされていた初期のYMO以上に手間やメンテナンスが大変かもしれない(；´Д｀)