人生初の彼女でクズ
こんちにはクズナノカです。
無事に2記事目を書きます。
今回は人生で初めてできた彼女のことを書こうと思います。
ボクが小学校6年生(1983年11歳のころ)、卒業間際のときから始まります。
当時、クラスの席はグループ単位の席になっており、1クラス男子20名、女子20名の計40名。1グループ5名でクラスに8グループある感じ。
ボクと同じグループメンバーは、キリッと吊目が可愛いMちゃん、クラスイチの高身長Yちゃん(女)、愛嬌振りまくMYちゃん(女)、陰キャのHくん(男)、あとはボクがいて、Mちゃん、Yちゃん、MYちゃんはグループ外でも仲がいい感じでした。実際どうやってグループが決まっていたのか記憶にない。
この吊目が可愛いMちゃんが、人生初の彼女になるわけだが、その過程が子供っぽく、ある日、同じグループの女子(M、Y、MY)から手紙が回ってきた。この手紙を回すなんてまさに昭和だなと思う。
その手紙の内容が…
これに続けてクラスの女子の名前が10人ぐらい書いてあった。
困った。
たいへん困った。
当時ボクは好きな女子がおり、吊目が可愛いMちゃんは眼中になかったのだ。むしろ同じグループの女子3人にもMGちゃん(ボクが好きだった子)のことが好きって公言していたのだ。
実際の手紙も…
こんな感じで、本当に小学生なのかってぐらいの「君、忖度って知っているか?」な書き順である。
本人と取り巻きを目の前にして上から順番に①、②とつけるかしか選択肢はない圧は小学生ながら恐怖を覚えたが、しっかり忖度し、卒業前だったのもあり…
として返した。
吊目の可愛いMちゃんたちはきゃっきゃとはしゃいでいたのを覚えている。
そしてボクもまんざら嫌な気分ではなかった。
ほどなく小学校卒業を迎え、そのころいつの間にかボクの好きな子は吊目の可愛いMちゃんになってしまったままだった。
中学校にあがったが別にMちゃんと付き合っているわけでもなく、別の小学校からきた同級生に興味津々な日々を送っていた。
同級生の人数には増え、一気に1クラス40〜45名の8クラス。もう誰が誰だかわからない。
それでも奇跡的にMちゃんは隣のクラス、取り巻きでクラスイチの高身長Yちゃんは同じクラスだった。
ある日クラスイチの高身長Yちゃんから「Mちゃんが付き合ってって言ってるよ」とサラッと関節告白を受ける。
正直言ってボクは返事はしていない。
だが「ありがとう、両想いになれて嬉しい」みたいな手紙をもらった。
めでたく(?)人生初の彼女をゲットしたボクの生活は激変。
昭和の定番、交換日記が始まったのだ。
実は直接会って話すことはなく、廊下ですれ違っても知らんふり、言いたいことはクラスイチの高身長Yちゃんを通じて伝言ゲームである。
そんな若い2人に共通の話題なんてあるわけもないと思っていたが、そこは女子、毎日何かしらA4ノート1ページ書いて渡される。
それに思ってもないような返事を書き、たまには「誰と何して遊んだ」ぐらいのことは書いていた。
苦痛だった。(ごめんなさいMちゃん)
できれば直接会話を交わしたかった。
廊下ですれ違ったときもニコッと微笑んでほしかった。
それと何かしらイベントを作ってプレゼントをたくさんもらった。
当然、中学生だから高価なプレゼントではないものの、結構お金使ったんじゃないかと思う。
「1ヶ月記念」とか「廊下で3回すれ違った記念」とかでお金使わせて実に申し訳なかったなと反省。
ボクが反省することなのか分からないが。
そんな赤の他人を装うような人生初の彼女Mちゃんとの出来事でいちばん印象に残っているのが「ベッドを作るから手伝ってほしい」という初の彼女宅訪問イベントだった。
ベッド作るってなんだろう?と思いながらMちゃん宅に行くと、瓶ビールのケースがいくつか玄関においてあった。
それを並べて板を置いて、その上から布団を敷いてベッドにするという工作だった。
もちろんそんなメインイベントはすぐに終わる。
なんせ並べて置いて敷く。以上である。
ボクの手伝いいる?
「今思うと」で書くが、結論から言うときっとキスがしたかったんだと思う。
(まさかセッ●スまでは考えてなかっただろう)
ベッドができたあと、ジュースにお菓子にと出してもらって、それを食べながら学校であったことや家族のことなどを話してて、きっと意識し始めてから初めて会話を交わすMちゃんは可愛くて、ボクはそれが楽しくて楽しくて忖度してMちゃんを1番にしてよかったなーと本気で思ったのだ。
今でもその時のMちゃんの吊目なのに笑うとちょっとタレ目っぽくなるあの可愛い笑顔を覚えている。
ここからが本当のメインイベント。
話題もなくなってきたころ、ベッドに座っているボクの横にMちゃんがきて、なんの脈略もなくボクの肩にもたれかかってきたのだ。
ヘタクソな恋愛マンガのようなシチュエーションにボクはドキドキが止まらず、蛇に睨まれたカエルのごとくカチンコチンになっていた。
ちなみに、その頃のボクの性的な知識は「キスはちゅーと言う」「ま●こという言葉は卑猥な言葉と知っているが何のことなのかは知らない」「セックスという言葉は知っているが何のことなのか知らない」そのくらいウブな性的知識であった。
要するにちんちんもカチンコチンになっているの状況が「ちょっちょっちょっ!ちんちんがイテーがよ!」な状態なのだ。
これを読んでいる男性諸君、初めて女子の前で「勃った」ときのことを思い出してほしい。それは目の前にいる女子に対して何かしら悶々とした感情と恥ずかしいという感情と血流は下にいっているから思考力の極度な低下、盆と正月とゴールデンウィークとシルバーウィークと1年分の祝日が同時にやって来たぐらいの衝撃、もう何が何だかな状態を経験していると思うのだが。
そのときのウブなボクときたら「そろそろ帰ろうかな(腰を引きながら)」と言い放ち、そそくさと帰ったのだ(腰をひきながら)。
これはきっとあまり知られていないあるあるだと思うのだが、子供のころの「意味が分からない体験」っていうのはけっこうな大人になってから、ふと思い出し、「あ〜あのときのあの出来事はそういうことだったんだ〜」ってなるよね?
実はボクがMちゃんとことを思い出したのは、それから27年後の40歳のときの同窓会でMちゃんと再会したときだった。
席割りがMちゃんと近くで、ボクが先に気付き「あ、Mちゃん、着物姿キレイだな〜」って思ったら、Mちゃんもボクに気付いて、あのいつもは吊目なのに笑うとタレ目っぽくなる笑顔で笑いかけてきた瞬間、「あ、やっぱり可愛い」ってなって今回書いたことを考察し始めたのだった。
Mちゃんの笑顔は最強だよ。
その後、Mちゃんとどうなったかというと、中学2年にあがると同時にボクが振られたのだった。
振られるときの手紙には「もう潮時だと思う」って書いてあったのを覚えている。
潮時ってwww 中1女子が潮時ってwww
というわけで中学1年生のときだけで潮時を迎えてしまったボクたちはそれぞれの道を進み、高校は別の高校に進学する。
これがボクの人生初の彼女、キスもしない、手も繋がないが肩に寄り添われて勃起した純愛である。
これだけは言っておく。
今、彼女ができたとして肩に寄り添われたら勃起する自信はある。
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