排除などしていない。出来ない。そもそも女性がどこから誰かを排除できるのか。件の問題発言もこちらから。


排除されそうになっているのは誰か。みていきましょう


 8月12日に掲載された上記☝️の記事に対して、いろいろな意見がでてきています。排除的言説だ、なども。どこから排除されたというのでしょうか。排除する事など出来ずに困っているのが女性と子どもなのに。

WANからは8月19日に岡野八代さん☝️のこの回答がありました。

このたび、石上さんの記事を読み、なによりも抱いた疑問は、この記事はいったい誰に対して、どのような意図をもって書かれているのか、ということです。この記事には、まったく資料がつけられていませんので、わたしのようにtwitter でのトランスジェンダーをめぐるやりとりをあまりフォローしていない者には、主張が基づいているであろう事実確認ができません。とはいえ、WANサイトでこの記事を読む人がすべて、記事が基づいているであろう様々な言動を知っているわけではありませんので、ただこの記事のみをテキストとして読んだわたしなりの理解と、このテキストからわたしが受け取った含意に対する見解を述べたいと思います。

はい。『ツイッターのトランスジェンダーをめぐるやりとりをあまりフォローしていない者には、主張が基づいているであろう事実確認ができません。』とは…。

よろしいです。ならば事実確認をしてゆきましょう。

署名のよびかけはこちらですね。


石上卯乃エッセイより引用↓

私たちが驚いたのは、このような発言をする人たちのなかに、研究者が多数いたこと、さらにそうした研究者が雑誌で、そのような女性達への非難を、ときには事実と異なることを提示しながら原稿にしていることです。そして、SNSでは、自分たちとは意見が異なるというだけで、市井の女性達のアカウントを集団で、凍結させるまで叩き続ける。それに対抗するために、最近は#TRA学者の言いなりになんてならない というtwitterタグが作られたほどです。TRAとはTrans Rights Activists(トランス権利運動家)のことです。

 その時に発言していた研究者、活動家(TRA)、あげてゆきます。順不同、敬称略

・畑野とまと 

https://twitter.com/hatakeno_tomato?s=20

・三橋順子

https://twitter.com/MJunko0523?s=20

・りぽたん

https://twitter.com/ripo0079?s=20

・尾崎日菜子

@hinakoozaki

・少年ブレンダ

https://twitter.com/hibari_to_sora?s=20

・遠藤まめた

https://twitter.com/mameta227?s=20

・堀あきこ

https://twitter.com/horry_a?s=20

・清水晶子

https://twitter.com/akishmz?s=20

・エミコヤマ

https://twitter.com/emigrl?s=20

・小宮友根

https://twitter.com/frroots?s=20

(他にもたくさんいましたが、調べ次第追加してゆきます。こちらはバカ王子さんの残してくれたものから抜粋しました。バカ王子さん、ありがとうございました。)

http://archive.today/2019.03.21-054613/http://bakaoji831.seesaa.net/article/464255472.html

※尾崎さんにはなぜかブロックされており、リンクを貼れないので検索してください。


石上卯乃エッセイ(冒頭)から引用

私たちが求めているのは、自由でオープンな議論です。その場を、WANが提供してくださることに感謝します。このようなプラットフォームの存在を有難く思います。WANという場は、議論の場を提供してくださっているだけで、議論の責任は私たちの側にあることを確認しておきたいと思います。


岡野八代さん 引用

「私たちが求めているのは、自由でオープンな議論」とありますが、この記事を虚心坦懐に読めば、そのような呼びかけを裏切る含意が込められているように思えてなりません。
わたしは、「トランス女性に対する差別と排除とに反対するフェミニストおよびジェンダー/ セクシュアリティ研究者の声明」の呼びかけ人になっているものの、これまで自分自身では、積極的に発言をしてきませんでしたし、SNS上でのやりとりに介入することもしてきませんでした。

石上さんは自由でオープンな議論を呼び掛けていると感じますけれど、どこに「そのような呼びかけを裏切る含意」が込められていたと読めるでしょうか。自分には、「話しをしましょう」と呼び掛けているようにしか感じられません。


引き続き、ないだろうと言われていた発言の数々。

2018年からの発言を順不同でならべてゆきます。

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「未オペで女湯に入って談笑してでてくる強者がいるよ」

遠藤まめたさんはそんな人いないと言ってましたけれども。


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「男性器の持ち主が女湯に入れないのはこの社会で当然のことです」といったら、それが差別します宣言と言われました。仲岡氏は、法的に入れないと名言してくださいましたね。(当時にしてくれていたら…とは思います。)

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 涙が出てくる人。『トランス女性も生得的女性ですよ』トランスジェンダー 女性は、生得的に男性で生まれ、女性へトランスした人の事です。それが生得的女性なんですか。

この方は、ふぇみ・ゼミ×トランスライツ勉強会さんに呼ばれてお話するそうですね。


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↑被害にあったあとでは遅すぎるんだよ、と批判の嵐だったツイート。被害にあったあとにわかってどうしたら良いのでしょう。

タックして女湯に入っているという証言

※タックとは、陰嚢を身体の内側へ押し込み、竿をテープで貼り付けて目立たなくする方法。

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「手術なしで性別変更できるようにすべき」

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生娘でもあるまいし。

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え?

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仰る通り最強ですよね、この社会は男性中心社会ですから。

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「女性」が社会的カテゴリーである以上…?ウィメンズマーチでそんな言葉ありましたっけ。

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「女の人にはペニスのついた人がいる」

?????


・以下のWIKIはまとめです。年表もあるのでわかりやすい

http://www.womaniswoman.whoa.jp/wiki/

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 今回はツイッターでのやりとりをご存知ないということで、資料の提示をしました。(まとめてくださった方、本当にありがとうございます。)


 多くの方々は、ツイッターで起きている事をご存知ないと思います。また、想像もつかないでしょう。わかります。我々も初期の頃そうでした。

 例えば毒親の酷い言葉、態度を説明しても「毒親」を知らない人には「そんな酷いこと言わないでしょう、話せばきっとわかるよ」などという言葉が返ってきたりするのと似ています。モラハラ夫を知らない人へどんなに説明しても「そうはいっても良い人にみえるし、心配だから言葉が行きすぎちゃっただけじゃないの?」とか、人は想定範囲外の知らないことを理解するのは難しいのだと、常々考えます。

では、どうやったら【そんなことあるわけないじゃないか】という予測を超えた現象を伝えられるだろう?

 やはり、誠心誠意言葉を尽くして伝えるしかないのだと思うのです。最初は性被害サバイバーたちが声をあげました。しかし当時、「性被害を盾にした攻撃だ」とTRA、Allyの方から非難されました。本当にそうなのでしょうか。女性は怖いと声をあげることも許されないのですか?

 何度もお伝えしていますが、トランスジェンダーの人権は守られるべきです。トランスジェンダーがトランスジェンダーであるという理由で差別されることは絶対にあってはならないことです。

 またこの問題は、フェミニズムの取り扱う問題とは根本が違います。確かにフェミニズムと親和的な部分もあります。ジェンダーに縛られたという点において。敵は男性中心経済至上主義であり、一緒であることは同意です。倒すべきはホモソーシャル社会、男性中心社会です。

 ホモソーシャル社会は、健康で強く元気な男性だけを人間扱いしてきました。それ以外の女性と子ども、それに「強くはない」男性は排除されケア要因だったりトロフィー扱い、玩具扱いなどされてきました。

 その排除されてきた女性たちとトランスジェンダーが手を取り合うのも似た立場であるというので納得です。しかしながら、フェミニズムがトランスジェンダーの問題を全て解決するものではありません。根本から原因が違うからです。

 女性たちは身体が女性であることから差別を受けてきました。調べてみると、ジェンダーフリーやバックラッシュの時期にトランスジェンダリズムがフェミニズムに親和的になっていく過程が見受けられます。

似て非なるものであるのに。

 女性たちはこの社会のありとあらゆる問題を押しつけられがちです。ケア要因として使われまくってきました。これからは女性をケア要員とするのをやめて様々な決定権のある場所へ出てもらい、男性女性の比率を半々にしましょう。そうすることで多様な問題の解決になるはずです。

 その為にはフェミニズムはフェミニズムの、トランスジェンダーはトランスジェンダーの問題解決を「男性中心社会」へ向けて発信する必要があります。

 TRA−TERF問題と言われるように対立の構造にされがちですが、本来は違うのです。敵を見誤ってはいけない。その影でほくそ笑むのは誰か。

・男性中心社会へ対して、女性差別を撤廃しろ、男性優位の構造を変えて欲しいと訴えるフェミニズム。

・トランスジェンダリズムは、社会から排除をするなと訴えます。就職ができないことなどあってはならない。その人がその人の思うように生きる自由を確保する新たな仕組み作りが必要。

別々の話です。ここもしっかり意識する必要があります。

 それから再三お伝えしていますが、「トランス女性」という言葉は広すぎるため、「女装をした男性(性別違和がなく、手術をして女性の体に近づけたいと思わない)」も含みます。トランスジェンダーを女性として受け入れるという前に、言葉の定義をしておかないとあとから好きなように変えられてしまいます。

 ここ数年の政治の場でも、あやふやなまま法案を通し、内容をあとからしれっと変えることで様々な改悪が行われました。そのように、トランス女性の言葉を曖昧にしたまま進むとどうなるでしょうか。

それは【女性スペースに、女装をした男性(手術なし)を無条件で受け入れる】という事態です。


 さて、ここまで読まれて「ツイッターの中でだけ起こった出来事か」と思われた方もいらっしゃるかも知れません。残念ながら違います。

 3月8日の国際女性デーに行われた“ウィメンズマーチ”をご存知でしょうか。こちらのウィメンズマーチの文章の中に「トランスジェンダーを差別・排除するようなツイートが人々を傷つけています」とあります。

https://twitter.com/WomensMarchTYO?s=21

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 ウィメンズマーチに行って「TERFがいたら殴る」と発言していたアカウントの人もいました。そのため女性たちは驚き、女性の安全は確保されているか、トランス女性はウィメンズマーチへ来る可能性はあるのか等、東京ウィメンズマーチのアカウントへ質問を送りました。かなり多くの方が送っていましたが、何も返信はありませんでした。

 ウィメンズマーチの母体はアジア女性センターです。アジア女性センターは、尾崎日菜子氏の原稿を本に載せるなどしている団体です。テーマイラストのミョンファ氏はスラットウォークのテーマイラストも手がけていらっしゃいます。今回の石上さんのエッセイにも言及されていらっしゃいますね。

 リアルの、実際のウィメンズマーチで殴られる可能性があるかも知れない。ウィメンズマーチのアカウントは返信をしなかったので、対策がなされているかわからない。よって、参加したいけれど仕方なく参加を諦めたという声があちこちで聞こえました。

 似たようなことがフラワーデモの時にもありました。「今日のフラワーデモに行ってTERFがいないか見てくる。」(大意)というツイートに、ただでさえ勇気を振り絞って集まるフラワーデモへの参加を、やっと決意していたけど、諦めてしまったという人の残念がる声...。

 危険があるかも知れない。そのような場所へ女性が出向くことがどれだけの恐怖か。男性にはわからないと最近「女性と男性の住んでいる世界が違う」というのを痛感させられています。何かあったら逃げればいい。殴ってでも抵抗したらいい。なぜ逃げなかったのか。こういう言葉が性被害を受けた人への二次加害として投げつけられることがあります。

その心ない言葉は、悪意の元に出されると思っていましたが違うことに気がつきました。多くの男性たちは、自分自身がいざとなったら逃げられる、殴ってでも危険を回避できると考えているから、そうしない女性に危険を回避できるのにしない、怠慢だとみていると。

そうではありません。性被害にあった時に抵抗したら最悪殺されてしまいます。腕力で敵わず、諦めて抵抗をしないと「合意であった」と判断されます。どうすれば良いのでしょう。八方塞がりです。

このような酷い事件が起きてしまいました。15歳の男性が女性を襲った、トイレで起きた事件です。「事件はない、襲われたら誰が犯罪者かわかる」と言われてきましたが、襲われたらもう遅いのです。



「排除」されたのは誰だったのか


 日本社会は性犯罪に大変寛容で、裁かれることがほとんど無いような国です。それは女性への蔑視や女性を人間として扱わない土壌があってのものだと云えます。その土壌ゆえに、女性スペースへの侵入や犯罪が多発していて、惨状は男性には見えていない。

 男性たちは安全だと考えています。彼らが安全に感じるのは力があり、危機的状況にでもなんとか腕力で対処できる事が多いから。女性たちは力のなさから被害にあったら終わりと常に自衛を強いられていますが、その実態を男性はほとんど知りません。

 ですから女性たちが訴えます。安全性を確保して欲しい。性犯罪をなくしてくれ。安全では無い女性トイレや女性の風呂に、犯罪者が入るのや盗撮の機械が設置されたりするのをなくしてください。

この大前提をすっ飛ばして議論は出来ません。

 この訴えが「トランス排除的な言説」と言われます。それは、本当に真実ですか?

 次世代の為に安全な社会を要求する声は、差別者として糾弾されるものですか?


実は政治的な動きはもうあるのです。手術要件撤廃に各党は前向きだと知っていますか?検討、改正など動き出しています

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「超党派でLGBTの課題について考える「LGBT議員連盟」の総会が18日、参議院議員会館で開催された。」

こうして、「特例法の手術要件撤廃」を求めた動き、着々と動いています。

男女二元論、女子トイレと男子トイレ。そして第3の性とは

 最後に。このトイレ・風呂問題は性別の二元論に端を発しています。男性か女性か、どちらかのカテゴリーに分けようとするから問題が発生しているともいえるのではないか。

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 「第3の性」という考え方。この記事はタイの記事です。また台湾の大臣、オードリー・タン氏もトランスジェンダーであり、男性でも女性でも無い、どちらでもある。だから他の多様な人の気持ちもわかるとインタビューでお話しされていました。大変納得がいきましたし実際の活動をみても素晴らしい人だと思います。


 性別を2つに分けている、それ自体に無理がある。この先はもうひとつの性があるという方向性で検討をはじめても良いのではないでしょうか。誰もが幸せな毎日を送る為にも。

 そして各施設の利用は、身体でわける現在の方式のまま、安全対策は強化して頂きたい。女性スペースに男性器がついたままの人を受け入れることは不可能です。現在で犯罪が多発している状態で危険を増やすような事はできません。(これはトランスジェンダー の人ではなく、男性器がついた人が犯罪を行うことへの恐れです。現実にある恐怖を無いことにはできません)

 女性や子どもが襲われる危険はあってはならないのに、前述の通り、15歳の少年が女性を狙い、トイレに行くのをあとをつけて猥褻目的で襲った事件がありました。女性は還らぬ人となり、次に少年は6歳の女の子に馬乗りになって襲い、逮捕されました。

そのニュースが「無差別殺人」と報道されたことにも違和感を抱いています。

縁故殺人ではなかったから、無差別と表現されたのかも知れません。けれど、犯人は知らない人から被害者を選ぶ際、明らかに「弱者である女性や子ども」を選んで襲っている。力の弱いものを選んだ殺人事件なのに、無差別だったと結論づけないでいただけませんか。

 社会から見ないふりを続けられて女性や子どもの被害がある状況が改善されません。その状況のまま、身体男性のトランスジェンダー 女性を女性スペースに受け入れることは、さらに危険性を増します。

どうか、耳を傾けてください。

よろしくお願いします。女性と、子どもに安全に暮らせる世界を。今までみなかったものへ目を向けて、しっかりと話をしてみませんか。開かれた議論とは、お互いの声に耳を傾けることからではないでしょうか。

生きててよかったな!って思う食べ物と飲み物の購入に充てさせて頂きます。 おいしい紫蘇入り唐揚げときんぴらごぼうが得意技です。ありがとうございます