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「第1回 生成AI勉強会」を実施しました!

2024年7月31日(水)、CTOの白倉さんによる「第1回 生成AI勉強会」が開催されました。任意参加だったにもかかわらず30人以上もの社員が参加したことから、社内での生成AIへの関心の高さがうかがえます👀

今回は、初開催となった「生成AI勉強会」についてレポートしていきます!


勉強会実施に至った背景・目的

昨今の生成AIに対する注目度は非常に高く、お客様からの質問や問い合わせも増加しています。
今回の勉強会は、そのような質問や問い合わせを受けるビジネスチームの社員をメインターゲットとして、生成AIについての会話についていけるようになってもらうことが目的でした。

ではなぜ、ビジネスチームのメンバーが技術的なことを理解し話ができるようになる必要があるのか。
白倉さんは自身が過去アクセンチュアで働いていた当時の同僚を例に挙げ、その重要性を説明してくれました。その同僚は文系で開発など技術面では素人だったにもかかわらず、システムの提案営業でお客様から絶大な信頼を得ていました。彼はお客様と話す前に自分が納得いくまで技術担当者に事細かに質問して疑問を解消し、お客様に何を聞かれても自分なりの回答ができる状態をつくっていたそうです。
技術担当者と同じレベルで広く深い専門的な知識を持つまではいかないにしろ、少なくとも自分が売ろうとしているプロダクトに関しては自分の中で腹落ちして説明できるくらい理解すること、自分自身が自信をもって会話できるくらいの努力をすること。技術担当者が同席していたとしても、お客様からの質問に自分が担当者として責任を持って答えられるようにしておくこと。それが「お客様に信頼される人になる」ということでした。

株式会社クウゼンで行動指針として掲げているValuesの一つ「Client First」を実践するべく、生成AIに関する知見を深めていこうというのが今回の勉強会の趣旨です。


勉強会のコンテンツ

今回は第1回ということで、基礎的な概念や単語の解説、生成AI周辺の全体像の解説が中心でした。具体的に取り上げられたものを以下で簡単にご紹介します。

  • LLM(大規模言語モデル)

  • 自然言語理解と自然言語生成

    • 自然言語理解(意味を理解):固有表現の抽出、感情分析、スパム等

    • 自然言語生成(文章を作成):要約、対話システム、翻訳等

  • モデルとその種類

    • モデル:学習したことをもとに推論するアルゴリズム

    • Transformer、BERT、GPT-3、GPT-4

  • 2024年7月現在の主なLLMとその性能比較

    • ChatGPT、Claude、Gemini、MetaのLlama

    • 精度を重視するならGPT-4o、スピードとコストを重視するならGPT-4o miniかLlama3

    • クウゼンでは、GPT-4oとGPT-4o miniを実装済

  • ChatGPTの仕組みやサービス形態

    • Context Window:打ち込める文字数などの制限

    • Token:LLMサービスの価格は使用したトークン数で価格が決まる従量課金

  • ChatGPTの回答精度を上げるための主要なテクニック

    • few shot:プロンプトにいくつかの例を含める

    • Chain-of-Thought:思考の過程もプロンプトとして与える

    • Let’s think step by step:一歩ずつ考えようという言葉をプロンプトで指定する

  • 事前学習モデルに新たな知識を導入する方法

    • ファインチューニング:用途に合わせて二次インプットを行う

    • RAG:この質問にこの情報を使って答えて欲しいと命令を送る

生成AI初心者の社員にとっても分かりやすく易しい説明で、理解が深まりました。これらを解説したウェブサイト等は数多あるのであえてここでは詳しく触れませんが、もっと知りたい方はぜひご自身で調べてみてくださいね🔍


クウゼンと生成AI

後半ではクウゼンと生成AIとの繋がりについても話していただきました。
クウゼンをよく知らない方もいらっしゃると思いますので、ここで改めて簡単なサービス説明を含めつつ、生成AIとのつながりを説明していければと思います。

当社は「テクノロジーで、対話の可能性を広げる仕組みを創る」というミッションを掲げ、企業のマーケティング効果の最大化や業務効率化、DX化を支援する対話デザインプラットフォーム「クウゼン(KUZEN)」を提供しています。

クウゼンは、企業の保有する顧客データやWeb上の行動データなどを活用し、ユーザーとの接点である対話インターフェースを通じて一人ひとりに寄り添ったコミュニケーションを実現するプラットフォームです。クウゼンがChatGPTなどの生成AIテクノロジーを活用することで、クライアント企業様に提供できるサービスの幅は格段に広げることができると考えております。

たとえば、クウゼンが得意とする機能の一つである問い合わせの自動化においては、従来よりQ&Aデータの事前準備や定期的なメンテナンス作業の工数が大きな課題となっていましたが、2024年2月にリリースした生成AIアシスタント「KUZEN powered by GPT-4」は、社内データ、企業固有のデータを活用した回答の自動作成により、工数の大幅な削減を可能としました。

他にも、当社のお客様で不動産業を営む大手企業様において、社内規約やウェブサイト等を学習させた生成AIチャットボットの導入によって、支店から本社への問い合わせを大幅に減らすことができた事例もあります。
そのお客様は、支店側で回答が難しいお客様からの質問がすべて本社へ寄せられており、本社側での対応に膨大な時間や労力がかかっていたり支店側での回答までの時間が長くかかってしまったりという問題を抱えていたそうです。
しかし、本社のナレッジを学習させた生成AIチャットボットを活用し、回答時間の短縮を達成したでけでなく、支店スタッフの独力での回答を支援したことで回答精度の向上という別の効果も得ることができました。

生成AIのラストワンマイル

生成AIの技術革新のスピードは非常に速く目を見張るものがありますが、クライアント企業様が実際にサービスの中で実装し、効果を出すには、実用化に向けたラストワンマイルを埋めることが必要になると私たちは考えています。
複数のデータベースと連携した複雑なシナリオを、ノーコードかつ誰もが使いやすい優れたUIで構築することができるクウゼンは、まさにこのラストワンマイルを埋めるのに最適なプロダクトです。「Client First」をValuesに掲げ、クライアント企業の課題に寄り添って来たクウゼンだからこそ、生成AIを活用した革新的なソリューションで世界を変えていくことができるんだと感じました。

勉強会を終えて

質疑応答の時間には「ズバリ、他社と比較した際のクウゼンの強みってどこですか?」など直球な質問がいくつも飛び、お客様のニーズに応えるべく積極的な質疑応答が行われました。

今回は基礎的な内容が中心でしたが、当社では、OpenAI社が取り上げられた記事などをもとに最新の機能等をクウゼンに組み込めるか、都度議論し機能アップデートを行なっています。

プロダクト自体の自由度が非常に高く、最先端のツールなどを取り入れて常に柔軟に進化することができるクウゼンの強みを活かし、お客様のご要望に一つでも多く応えられるよう、引き続き努めていきます!💪

クウゼンの仲間になりませんか?

クウゼンでは、一緒に「テクノロジーで、対話の可能性を広げる仕組みを創る」仲間を募集しています!

少しでも興味を持っていただいた方は、ぜひ下のリンクからお気軽にご連絡ください!カジュアルにお話しましょう☕️


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