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フィリピン音楽と僕

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フィリピンの音楽・パフォーマーとの出会いから、これまでの様々なハプニング、印象に残った出会い、楽曲などを書いていきます。 更新随時
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フィリピン音楽と僕 7 - 優秀なパフォーマーを生み出すモールショーと商売ベタなフィリピン人

僕は他の国のことは全然詳しくないのでよくわからないが、フィリピンの特徴的な音楽プロモーションと思われるのが、「モールショー」だ。 もちろん日本でもアルバムやシングルのリリース後にツアーを組んだり、レコード店などでインストアライブを行ったりするが、規模が違う。CDが音楽を聴いたり音楽を販売する主なプラットフォームだった頃は、新作がリリースされると、メトロマニラを皮切りに全国の主だったデパート、ショッピングモールでライブを行う。新人もビッグネームもみなこのモールショーを全国津々浦

フィリピン音楽と僕 2 - CDを売ってみよう

カバーバージョン 約二ヶ月に一度くらいのペースでマニラに渡航していた僕は、一度行くと大体2、30枚くらいのCDを買って帰っていた。 アーティストのオリジナルアルバムもあるし、コンピレーション盤(複数のアーティストの作品をあるジャンルや企画に沿って選曲したもの)もある。 ほとんどが良いカバーが収録されているものばかりだった。 フィリピンではカバーバージョンが多い。洋楽ヒットは、新旧にかかわらず、国内アーティストによって演奏(歌唱)される。ライブハウスやナイトクラブでは、客を

フィリピン音楽と僕 1 - まずは馴れ初めから

70年代にヒットしたフレディ・アギラのアナク(息子)や、80年代の女性シンガー マリーンの一連のヒット曲、日本のディスコに出演していたフィリピンバンドの演奏を別にすれば、僕とフィリピンの音楽との出会いは2000年ごろに始まった。 世の中の状況が激変する中、僕の身の回りもそれに流されるように大きく変化しているので、少しここまでの経緯を振り返ってみようと思い立ったので、ここに書き連ねてみようと思った次第。 フィリピンの音楽どころかフィリピン自体に全く興味なし 東南アジアの島国