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フィリピン音楽と僕

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フィリピンの音楽・パフォーマーとの出会いから、これまでの様々なハプニング、印象に残った出会い、楽曲などを書いていきます。 更新随時
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2022年5月の記事一覧

フィリピン音楽と僕 5 - 爆発的大ヒットと賞金付きのど自慢大会〜児童労働

フィリピンの音楽専門のオンラインショップを軌道に乗せるべくバタバタしていた2007年初頭、フィリピンポップス(OPM)史に残る大ヒット曲が生まれた。 若い女性ポップロックシンガーソングライターYeng Constantino(イェン・コンスタンティーノ)のデビューシングルHawak Kamayだ。 2007年のメガヒットHawak Kamay Yengは、正直歌はそれほど上手いシンガーではなかった。個性的な歌い回しを売り物に出てきた、ある意味勢いまかせな女の子だった。けれ

フィリピン音楽と僕 4 - フィリピンの商習慣

最初に断っておかなければならないけれど、お察しの通り僕は商売は素人だ。だから、商習慣などと大上段に構えたような記事タイトルをつけているけれど僕が経験したことを参考(反面教師?)になればと書いているだけで、フィリピンの商習慣とはこういうもの、このように対処すべき、的な記事ではありませんので悪しからず。 いつも流通が不安定 前記事で、大ヒットした2005年のNina Live!について触れた。 だいたいこのくらい(の売れ行き)じゃないか、と予想して仕入れした枚数が即座に売り切

フィリピン音楽と僕 3 - HP作りと輸入契約

HP製作とオンラインショップ 2004年か5年、本腰を入れてフィリピンの音楽・アーティストを日本に紹介していくべく、ホームページの立ち上げ、製作にとりかかった。 まだwordpressがなかったので、ページは全てhtmlタグを手打ちだ。 幸い、仲の良い友達で自前のHPを作って運営したものがいたので、彼に訊きながら、タグの本とにらめっこしながら。 同時に当時個人で展開できるオンラインショップのサービスを提供する会社も出はじめていた。ヤフオクがメインの販路だったけど、実店舗のよ

フィリピン音楽と僕 2 - CDを売ってみよう

カバーバージョン 約二ヶ月に一度くらいのペースでマニラに渡航していた僕は、一度行くと大体2、30枚くらいのCDを買って帰っていた。 アーティストのオリジナルアルバムもあるし、コンピレーション盤(複数のアーティストの作品をあるジャンルや企画に沿って選曲したもの)もある。 ほとんどが良いカバーが収録されているものばかりだった。 フィリピンではカバーバージョンが多い。洋楽ヒットは、新旧にかかわらず、国内アーティストによって演奏(歌唱)される。ライブハウスやナイトクラブでは、客を

フィリピン音楽と僕 1 - まずは馴れ初めから

70年代にヒットしたフレディ・アギラのアナク(息子)や、80年代の女性シンガー マリーンの一連のヒット曲、日本のディスコに出演していたフィリピンバンドの演奏を別にすれば、僕とフィリピンの音楽との出会いは2000年ごろに始まった。 世の中の状況が激変する中、僕の身の回りもそれに流されるように大きく変化しているので、少しここまでの経緯を振り返ってみようと思い立ったので、ここに書き連ねてみようと思った次第。 フィリピンの音楽どころかフィリピン自体に全く興味なし 東南アジアの島国