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020 水中ソーラ発電システムは日本のSDGsの切り札となるか

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【私の研究はこんな感じ】   
 私のメインの研究テーマは、研削加工と工作機械です。2019年からは、新たに水中ソーラ発電の研究を始めました。国土の狭い日本ではパネル設置場所の確保が困難です。そこで、広大な海を利用した水中ソーラ発電を提案し、特許も取得して実用化研究を行っています。水中設置のメリットとして、パネル温度の上昇を抑制でき、夏には大気中に設置するより発電効率が高くなります。さらに、黄砂や鳥の糞に起因するパネル汚損を抑制することもできます。一方フジツボや藻など海中生物の付着を防ぐ必要があります。そこで、バイオミメティックスを応用し、フジツボが付着しにくい微細構造をパネル表面に加工して実証実験を行っています。

【こんなことを教えてください・こんなコラボをしたい】  
 四季のある日本でフジツボの付着を観察するための実証実験は、夏の限られた時期に制限されます。そこで、室内でフジツボを育成してソーラパネルへの付着実験を行いたいと考えています。そのために、室内でのフジツボの育て方を教えていただきたいです。
ま た、ソーラパネルを海中に設置した際の自然災害対応に困っています。ソーラパネルを津波や荒波から待避させる方法についてご意見をお伺いしたいです。
 水中ソーラ発電を実用化するために、実証実験の準備を進めています。実証実験をご支援いただける企業を募集中です。

【私はこんなことができます・こんな協力ができます】  
 民間企業に約20年、他大学の機械システム工学科に約20年勤務した経験から、硬脆材料の微細切削加工、超高速研削、スピードストローク研削、有機ガラスのテクスチャ加工、UVレーザ加工、ブラストドレッシング、研削盤の砥石バランシング、研削盤の適応制御、リニアモータ研削盤の設計等に関する技術アドバイスができます。
 2022年には、みなとみらいキャンパスにて【砥粒加工学会学術講演会ABTEC2022】を開催します。精密加工に関連する最新の情報交換や人脈づくりもできます。みなさまのご参画をお待ちしております。

【コメント・問合せ】
 
神奈川大学研究支援部産官学連携推進課
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