じっくりと、かつ軽やかに| 小川淳平
20数年前の春、私は新しい世界への期待と緊張とともに大学に入学しました。
通学先が地域の男子校から華やかで大きなキャンパスとなり、とにかく自分の居場所を見つけるのに懸命であったように思います。
経済学は、希少な資源の配分を考えます。何かを得ることはほかの何かを諦めることになりえます。大学生になると自分の意思で「時間」を決めることが増えます。高校までのように、毎朝早く家を出なくてもよいかもしれませんし、履修する授業や授業後・週末の過ごし方の自由度も高まります。また、社会人とは