喫茶店ひえらるきー
喫茶店に1人で過ごしている人の中で、ヒエラルキーがあるとするならば、パソコンを触ってる人が1番かっこいい。次に、本を読んでいる人か。
パソコンを触っている人はクリエイティブに見える。服装がカジュアルであればあるほどクリエイティブに見える。大人なのに私服、または金髪で仕事をしている人は選ばれた大人の証。スーツを着て堅苦しい見積作成、社内申請をしているのではなく、クリエイティブな脳みそを使って何かを生み出している様子が読み取れることが重要なのだ。
本を読んでいるということは、感受性が豊かな可能性が高い。感受性が豊かな人はかっこいい。話のわかる人は一緒にいて楽しい。
ビジネス書は話が変わってくる。ブックカバーをするか家で読むべきだ。恥ずかしいと思って欲しい。
今日は休みで、ラフな私服でパソコン作業をしている。他は本を読んでいる人が2人、スマホを見ている人が1人。俺が1番かっこいい。この空間を支配している気分だ。
カランカラン、とドアが開く音がした。
めちゃくちゃかっこいい人が入店し、ホットコーヒーを注文する。足を組みながら何もせず、ただただホットコーヒーを飲んでいる。
パソコンも本も関係ない。この中で1番かっこいいのはこのかっこいい人だ。家に帰って寝ようと思う。