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スクリエは大学発スタートアップの「端っこ」

2022年12月2日、Xport様でのセミナー「期待の星!大学発スタートアップ ~優位性と課題、展望について~」で講師をさせていただきました。

スクリエが京都大学内に本社を置いているので、大学発スタートアップの経営者として、呼んでいただきました。
ただ、セミナーの中でもお話させていただいた通り、スクリエは大学発スタートアップの「端っこ」の会社です。

個人で起業し、後から京大へ

スクリエは、2018年、岡本が京大病院に歯科医師として在籍中に個人で設立しました。
京大で新規事業をすることも検討しましたが、病院の勤務医という立場で事業を起こす前例が無く、周囲が否定的だったようです。
病院に勤務する傍ら、スクリエに自己資金を投入し、複数の特許を取得していきました。(涙ぐましい努力です)

2020年、岡本が京大の起業支援プログラム(外部からも参加可能だが有料。京大教職員・学生は無料)に参加したことをきっかけに、運良く京大内に本社を置かせていただきました。

2021年4月、岡本が京大病院を退職し、スクリエとして本格的なスタートを切り、2021年の12月に私もジョインしたという経緯です。

大学発スタートアップとは?

今回のセミナーでは「大学発スタートアップ」と呼ばれていましたが、国の政策では「大学発ベンチャー」という言葉が使われています。同じモノとして良いでしょう。

経済産業省は、大学発ベンチャーを以下の5種類に区分しています。

  1. 研究成果ベンチャー
    大学で達成された研究成果に基づく特許や新たな技術・ビジネス手法を事業化する目的で新規に設立されたベンチャー

  2. 共同研究ベンチャー
    創業者の持つ技術やノウハウを事業化するために、設立5年以内に大学と共同研究等を行ったベンチャー。設立時点では大学と特段の関係がなかったものも含む。

  3. 技術移転ベンチャー
    既存事業を維持・発展させるため、設立5年以内に大学から技術移転等を受けたベンチャー。設立時点では大学と特段の関係がなかったものも含む。

  4. 学生ベンチャー
    大学と深い関連のある学生ベンチャー。現役の学生が関係する(した)もののみが対象。

  5. 関連ベンチャー
    大学からの出資がある等、その他大学と深い関連のあるベンチャー大学発ベンチャー

岡本は京大の教職員でしたので、経済産業省の定義のどれにも該当しません。
とりあえず、経済産業省の大学発ベンチャーのデータベース(3,306社中、778社が掲載)には載っていませんでした。

スクリエは大学発スタートアップの「端っこ」

岡本は京大の教職員でしたので、経済産業省の定義のどれにも該当しません。
ただ、結果的に京大に本社を置かせていただいているので、「5.関連ベンチャー」に該当するような気がします。

いずれにせよ、スクリエは大学発スタートアップの「端っこ」です。

京大に本社があると言うと「iCAP(京都大学イノベーションキャピタル)から出資を受けているの?」とよく聞いていただきますが、京大の研究成果を使っていないので、投資対象ですらありません。

ただ、京大内の他のベンチャーさんは、そんなことを気にせず仲良くしてくださります。

お金があれば京大さんとガッツリ共同研究させていただいて、本来の意味での「大学発ベンチャー」になりたいですが。。。

大学発かどうか、お客様には関係ない

有難いことに、京大に本社があることにより、スクリエの会社としての信頼度は上がっているでしょう。
仕入や金融機関様との取引には、プラスになっていると思います。

ただ、ほとんどのお客様にとっては、スクリエの本社がどこだろうが関係ありません。製品・サービスの良さがだけが問われるでしょう。

随分と遅れてしまいましたが、ようやくHAKKENミラー(口腔内撮影ミラー)量産の目処が立ちました。
多くのお客様に認めていただけるように、サービスも磨いていきます。

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