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熊本県防災センターとの取り組み

こんにちは。木のいえ設計室くわくわの巻 京子です。

数日前、熊本県庁敷地内に新築された、熊本県防災センターに見学に行ってきました。

ここは、熊本の障害者フォーラムに参加している、様々な団体
くまもとCSの会含む)との意見交換会を通して、公共施設の利用が快適になるために一部、配慮した施設です。

建築前の段階で、県庁ロビーに設られた、モックアップ(実物サイズの授乳室、多機能トイレ)を見学し、実際に入ってみて、意見や提案を出し合いました。

くまもとCSの会として、以前に熊本城ホールの一部に、化学物質過敏症対応の室内環境についての提言をした経験があり、今回も、授乳室、多機能トイレは、このような材料を使ってください、と提案しました。

完成後の見学会がなかったので、私一人で、結果を確認に行ってきました。

まず、県庁からのアクセスで裏(?)玄関から入りました。
う!!
臭い!!
いわゆる、新築のビルに特有の、新建材の匂いです。

まいったなあ、と思いながらも、まずは授乳室に。
すると、玄関からと授乳室では本当に空気が違いました。
床材と、壁紙、天井を指定しただけでしたが、それでも、だいぶ、空気が
違います。

紙壁紙に塗装仕上げ


次は、多機能トイレへ。

ここも、床材、壁、天井の指定をさせていただきました。
どうしても、水に濡れる場所は、ケミカルなものが使われてしまいます。
それでも、少しマシな方を。と、いう感じでした。

でも、

しばし、便器に座っていましたが、こちらも呼吸ができました。
何より、匂いの強いハンドソープも、余計な匂いがする消臭剤もなく、それだけで、ずいぶん空気が違うということを実感しました。

一般トイレにも、(確認できたのは女性用トイレだけですが)消臭剤、芳香剤の姿がなく、入ることができました。

ここは、防災センターで、災害時の総司令部になる場所なのですが、1階は誰もが入って、見学することができる、災害に関する展示施設です。

この見学室も呼吸が楽でした。
床は、木材、道路側からの正面玄関はタイルでしたので、そのせいもあったかもしれません。

長い間に熊本で起こった様々な災害の記録が展示されています。

熊本地震の遺構を辿る施設も紹介されていました。

震災遺構を巡る


この施設は、重篤なCS患者さんは、まだ入れないかもしれません。
でも、少しずつでも、自治体とのコミュニケーションを続けることで、CSについての理解を広めること、快適な空間が、当たり前になること。
それまで、まだまだ頑張らなくては!!
と思った次第です。

CS(化学物質過敏症さん)の方で、公共施設のことでお困りの方はcounsulingいたします。
個人の方でも、自治体の方でも、お気軽にご相談ください。

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