【詩】ひとり ひとり いのり

【背景】
2023年8月30日(水)、JR野田駅すぐそばのMagaYuraにてポエトリーリーディングのライブをさせていただきました。その際に、(出順がトリだったこともあって)半分ぐらい遊びの感覚で、他の方々のライブを観ながら一編の詩を書いて、それをライブの最後にやってみました。

中途半端な長さとわかりにくさなのでおそらくこの詩をどこかのライブやオープンマイク、もしくはポエトリースラムですることはほとんどないと思います。供養のためにもここに放出するので、あの場にいた方もいなかった方も、よかったら読んでみてください。

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まだ先がある 8月の末
長々しいよる 環状線がとおりすぎる
Music、かたり、Poet、Fantasy、げんじつ、ふう けい
よいやみ とはくねつ とう
せかいはすこしずつ色をなくしてゆく

地上3階よりたかいのに壁がないなんてね
百花・千果はアスファルトのした
透明でも目にみえる ことば ねいろ
わからないでほしい ことば ねいろ
さわがしい街のやりすごしかたを覚えたぼくたちは
せーぜんと動けなくて 今をはずかしがらずに歩きだす
きっかけはことば
魔法はつかえなくても歌にできるから

雨ふりのおと みえない雨粒のすがたを
ながめる ながめる
TEL 照る 空もいつか終わる
カーテン・かさ・かおはすべてまもるものだから
傷がないほうが生きやすい
傷の向き・不向き おとはせかい からっぽはわたし
きみとの関係をこわし
さみしい日も1日があたらしい

かんじょうを寄せあつめてことばにする。
水の上のようにただ浮かぶことができるような気がして
なんでもない日に 月が おおきくみえた。
拍動と雨がいったいになる日
ライフ リズム MIC RO
にしずんでゆく

エスカレートするインスタレーション
気道 人 うら 伝 ふさぐ
循環するうちゅう ちきゅう
水曜日の水蒸気
ひとがひとのままでいられることは幸福なことで
わたしたちはしばしば
かたちをなくす

だからヒントをもとめ
きくことをわすれる

言いたいことがないなんて
とんでもなくしあわせものだよ
きみの耳にとどいた1日はだれかの1日の一部たち

わたしの わたしたちの おと からだ こころ
それはいのりに似ている。

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