初日

病、発症

肛門に違和感を覚えたのは11月17日、「うけたま」の放送終了後にすーとも(※1)の家にCDを借りに行った時のことだった。

実はその1週間くらい前にも同じ痛みはあったのだが、特に気にはせずに過ごしていた。
すーともの家で肛門が痛くなった時に「やべぇわ。痔かもしれんわ」など、と言っていた。
すーともは「知らんがな」と、言っていた。幼い頃からの付き合いとはいえ、確かに男友達の肛門の状態について話されても「知らんがな」と思うだろう。
ここで、急に心配されても僕はなんだか嫌な気持ちになるだろう。

僕はその日、すーともといつになく真剣に酒を飲みたい気持ちだったので、日本酒を一本買い、飲んでいた。
酒を飲むのは好きだが、お腹の弱い僕は次の日は大抵お腹を下す。
今、思ってみればこの体質も今回の肛門周囲膿瘍の原因になっていたのだと思う。

そして、日曜日を彼女と過ごした。ここについては詳細を書くと彼女に怒られるので割愛する。

しかし、この日曜日、痛みはかなり大きくなっていた。
ただ、前日に飲んだ酒が原因だと考え、そこまで深く考えなかった。(でも痛かった。)

家に帰り、肛門を触診すると、何やら、むにむにしたものができている。
一応調べて見ると、肛門周囲膿瘍にたどりついた。

「どうやら、恐ろしい病気だ!」と思った僕は家族に報告をしようと思った。
治療や入院にはお金が必要。

それに、僕がこっそり病院に行き、
「息子の肛門が大変なことになっている。」と、医者から連絡がきたら家族はとても不安になるだろう。(色んな意味で。(こういうことを言えるから肛門の病気で笑っちゃう!いけないこと!!))

意を決して、家族全員がいる場で報告。
「俺、重めの痔かも知れない。」
家族は誰も笑っていなかった。むしろちょっと笑っていて欲しかった。そのくらい、真剣な眼差しを僕に向けていた。

次の日、僕は人生初の“肛門科”を受診することを決心した。

(※1)すーとも - 小学校1年生の頃からの僕の友達。「モザイクアーツ」というバンドでギターを弾いている。うまい。来年も大学に通うことが決定している大学4年生。勉強が大好きみたいだ。尊敬しちゃう。


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