【幻獣絵日記】026
隣町の宝石店に、看板幻獣なるものがいるらしいとの噂を聞いた。
ちょうど隣町に用事があったので、件の宝石店に寄ってみることにした。
彼女(店主に聞いたら女の子だと思う、といっていたので彼女と呼ぶことにする)は元々いわゆる野良の幻獣だった。宝石が大好きらしく、毎日店のショーウィンドーを見にくるうちに、店員たちと仲良くなり、今ではすっかり店の一員となった。
それにしても、彼女がいなければ私のような人間は、一生宝石店など入ることはなかっただろう...実に立派な看板娘さんである。
応援いただけますと幸いです…!!