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個人的に気になったXR関連ニュース(2022年5月第4週)

※2022/5/22~5/28。下に行くほど古い記事になります。
※本シリーズは今回で終了です。今後はTwitterで適宜情報発信していきます。

グッチ、Roblox内に常設のスペースを建設

 2021年5月に2週間限定で作られたGucci Gardenの発展形のようです。アバターに着せる衣服のシステムがアップデートされたことで、ファッション系ブランドは参入する動機が増えたと言えるのかも。

 Robloxのユーザー層(半数が小中学生)的にグッチは「まだちょっと早い」感はありますが、将来の顧客を作るのと、その親世代を狙っているのかもしれません。

フォートナイト専門の3D空間制作スタジオ「NEIGHBOR」設立

 事業としてのフィジビリティや継続性はどうなのか、という疑問はありつつ、いわゆるメタバースに関連してこういうビジネスが出てきたというところは注目すべき点なのかなと思います。

MRヘッドセット「Lynx R-1」のLynx、400万ドルの資金調達

 もろもろ遅れているLynx R-1のほうは出荷のめどが立っているはずなので、今回調達した資金はすでに宣言している後継機の研究開発に投じられるのでしょうか。ただ、Lynxはもともと投資家の介入を嫌ってクラウドファンディングに行ったはずなので、今回の資金調達はある意味路線変更と言えるのかも。

 また、今回のリードインベスターであるSomnium Spaceは独自のVRヘッドセット開発もしているので、そちらとの関連も気になるところです。

Niantic、「Lightship VPS」を一般公開

 5月24日、25日にわたって開催された「Niantic Lightship Summit」にて正式発表&リリースされました。

 VPS自体はLightshipローンチ時から予告されていましたし、基本的にはアプリ開発者向けということで個人的にはさほど影響はないのですが、一方で、同時に発表されたソーシャル機能「CAMPFIRE」のほうはかなり気になります。

 アナウンス内容をそのまま信じるなら、『ポケモンGo』『Ingress Prime』『Pikmin Bloom』など、複数のゲームアプリ(=プラットフォーム)にまたがるSNSになるわけで。こちらは現状では『Ingress Prime』のみ実装されたようですが、今後の展開にも注目です。

 また、同時に発表された8th Wallの価格改定や新機能の提供も開発者にとっては嬉しいところでしょう。特に課金システムは単発イベントなどで重宝しそうです。

CRI、低通信量で多人数ボイスチャットを実現する「CRI TeleXus」を提供開始

 発表内容を見る限り、大人数での音声通話を特に重視したシステムのようです。データ通信量を抑えるのはいいとして、音声の遅延がどれくらいあるかはちょっと気になるところです。
 また、説明にあるAI通訳機能も、その精度や速度についてレポートなどが出ることに期待です。

ボディトラッキングデバイス「HaritoraX」、肘トラッキング対応を予告

 人気につき品切れが続くHaraitoraXですが、ついに肘にまで対応。VRヘッドセット&コントローラと合わせて実質フルボディトラッキングに。供給不足さえ解消できれば、個人向けボディトラッキングデバイスとしてデファクトスタンダードになれそうな勢いです。もうなっているかもしれませんが。

 追加パーツを含め製品価格がどこまで上がるかわかりませんが、4万円以下なら利用頻度を考えずに1セット買ってしまってもいいかなという気がします(品薄で当分買えないでしょうが)。

大麻を販売するVRストアが開店

 購入できるのはもちろん大麻が合法な国・地域に住んでいる人に限られるでしょうが、麻薬や医療品のように「通常のECサイトで選ぶだけでなく、専門家のアドバイスも聞きながら買いたい」商品はバーチャル(メタバース)ストアと相性がよさそうです。

ソニー・ミュージックのVTuberプロジェクト「VEE」第1弾メンバー発表

 個人的には九条林檎のメンバー入りがインパクト大です。

 ソニー・ミュージック系列では他にソニー・ミュージックレーベルズの「VERSEn」もあったりしますが、リスクヘッジで別々にやっているのか、それぞれが勝手にやっているのか、ちょっと気になるところです(なんとなく後者な気はしますが……)。


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