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津田孝一郎ライブ
個性が際立つミュージシャン津田孝一郎。独特なギタープレイにのせられるボーカルは繊細にして変幻自在。ダンディにしてクール。そんな風体から繰り出される音楽は唯一無二なユニークさ。
その津田孝一郎さんのライブを2024年1月15日(月)、「7th AVENUE」(横浜市中区山下町252グランベルヨコハマビB1)で見た。
津田さんの音楽への目覚めは中学生の時。キャロルやクールスといったロックンロールに打たれて、髪をリーゼントに決めて、とがった靴を履いたりしたそうだ。10歳の頃、初めてエレキ・ギターを手にした。
その津田さんの演奏スタイルは独特だ。ギターのボディの上で弦を弾くのではなく、ネック近くで弾く。「ボディのほうで弾くと音が固いので、ネックの方で弾いて柔らかい音を出すようにしています」。またネックと顔が近い。これは「指をしっかり見ながら弾くため」とのこと。
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ロックから入った津田さんだが次第にブルースに魅かれるようになる。お気に入りは1920-30年代のアコースティックブルースのロバート・ジョンソンだった。そして25歳頃からは「頭の中はジャズ」だったという。
7th Avenueでの1曲目は津田さんがこれまた好きなボーカリスト、ジェリー・ロンドンの「Cry me a river」で幕を開けた。
2曲目はストレイ・キャッツがカバーした古いロカビリーナンバー「Baby Blue Eyes」で、3番目に歌われたのはジャズのスタンダード「Crazy she calls me」だった。津田さんは曲ごとに歌詞の簡単な説明をして歌った。
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続いてはビートルズの「Don't let me down」。これはジョン・レノンがオノ・ヨーコに向けて書いたラブソングで「Get Back」のB面だったのにもかかわらず、ヒットチャートを上昇した作品だ。
5曲目はエルビス・プレスリーを広く知らしめた代表曲「Heart Break Hotel」をブルース風にアレンジして歌った。
次はヴァン・モリソンの「Moon Dance」。
ここで津田さんはキーボードの前に移った。そして、「どうしても昭和の歌姫に捧げたくて」といって八代亜紀の「雨の慕情」を歌った。
最後は、失った愛をテーマとするオリジナル曲「Through the lonely night」でステージを締めくくった。
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ライブ前に津田さんは音楽をやるにあたって心に留めていることとして「自分が主人公になるのでなく、音楽を聞いた人の頭の中に、映画のように、映像が浮かんでくるようであってほしいということ」だと話していた。
津田さんの前には2人のアーチストが演奏した。
一人目はリッケン。ニュー・ロスト・ランブラーやカーター・ファミリーといったアーチストの楽曲をカバーしたり、オリジナルを歌ったりした。
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二番目に登場したのは真田小太郎。ギブソンのES339というセミ・アコースティック・ギターを使用。これはボディが空洞だが電気のピックアップがついており、アンプにつながないと音が出ない代物。
ギター奏法もユニークだった。真田さんに言わせると、「リズムギターとリードギターを同時に弾いている」。
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