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タブ純リサイタル

 歌手にしてお笑い芸人・タブレット純さんのリサイタルが2024年6月4日(火)、渋谷区文化総合センター大和田にて開催された。歌謡曲はもちろん、演歌、洋楽、グループサウンズなどバラエティに富む選曲で喉を披露してくれたうえ、いつもの物まね等お笑いも冴えわたった。
 オープニングは美空ひばりの「柔」だった。続けてやはりひばりさんの「人生一路」を見事な歌唱力で歌い上げた。
 ここでタブ純さんから挨拶があった。「ぼくのリサイタルを見た日の夜は悪い夢を見るといわれているんです」。
 でも、「今日は歌手の顔で頑張ります」と宣言。
 タブ純さんは今日のテーマは「不死鳥」だと話してから、さらに「今年50になるんですけど、今にも死にそうだけどしぶといよねといわれて、不死鳥でなく不調なんです」と冗談を飛ばした。
 この日のリサイタルの観客は700人を超えたという。


 ここでギターを手にして歌ったのは「乱れ髪」(美空ひばり)。次は惜しまれつつ亡くなった八代亜紀さんの代表曲のひとつ「雨の慕情」。
 「東京の歌を」と言って歌ったのは藤圭子の「新宿の女」と青江三奈の「池袋の夜」だった。
 そしてタブ純さんは自分の曲に「渋谷」が出てくるとして、「東京の人」という作品の部分を披露してくれた。
 続けてオリジナル曲「そんなことより気になるの」。
 ここで、物まねラジオDJメドレーとなった。大沢悠里、小沢昭一、加藤泰三、高田文夫、テリー伊藤、那智・チャコ、吉田照美らのタブ純さんが描いた似顔絵をスクリーンに投影しつつ、物まねを続けた。
 次に歌ったのは「浜松町ナイトクラブ」という作品だった。
 さらに、懐かしのテレビ・ドラマ・ナレーション・メドレー。Gメン75,素晴らしき世界旅行、刑事コジャック、特捜最前線などだった。
 ここで自ら出演した特撮もの「電エースカオス」の主題歌を歌った。
 ここで同じ事務所の歌手・遠峰あこさんがゲストとして登場した。
 二人で「しゅうまい旅情」を歌った。タブ純さんはギター、あこさんはアコーディオンを演奏した。これは崎陽軒のCMで知られる歌だが、あこさんが横浜の人だという理由で歌われた。
 ここでご当地ソング「ほだおいでん」(東京弁にすると「さあ、おいでおいで」)をあこさんが歌った。
 1部の最後はタブ純さんのオリジナル曲「東京パラダイス」だった。

 2部はタブ純さんのピアノ弾き語りによるエルトン・ジョンの代表曲「Your Song」だったが、タブ純さんは途中で突っかえる場面が数度会って、そのたびに戻ってやり直していた。
 歌い終わるとタブ純さんは言った「言わなかったんですけど、ピアノのレッスンをずっと受けていたんです」。
 そしてそのピアノの先生、鬼武みゆきさんをステージに呼んだ。鬼武さんは加藤登紀子さんのバックでピアノを弾いているミュージシャン。
 ここから鬼武さんのピアノでタブ純さんは、もともとは加藤登紀子さんが中森明菜さんに提供した作品「難破船」を歌った。
 タブ純さんは「明菜ってぼそぼそしゃべるじゃないですか。ある時、SNSに明菜のことを「タブレット純かよ」ってあって、それはうれしかったです」と話すと会場が沸いた。


 さらに鬼武さんのピアノとタブ純さんのギターの共演でタブ純さんが長谷川きよしさんの名曲「別れのサンバ」を見事な歌声で聞かせてくれた。
 ここで再びお笑い。東京12チャンネルのタブ純さんお気に入りの番組「レディス4」のテーマでバンドの紹介をした。
 再び歌に戻って、ここでグループ・サウンズ。
 タブ純さんは今までの衣装を脱ぎ捨てて、ザ・タイガース・メドレーとなったー「僕のマリー」「モナリザの微笑」「君だけに愛を」「シーサイド・バウンド」そして「銀河のロマンス」と続けた。
 銀河つながりで次にうたわれたのはタブ純さんのオリジナル曲でNHKラジオ深夜便のテーマでもあった「銀河に抱かれて」となった。


 ここから新曲で、加藤登紀子さんに書いてもらった「母よ」。これは昨年のタブ純さんのリサイタルで登紀子さんがタブ純さんの母親と会った時に感じたことを歌にしたのだという。
 もう一曲、登紀子さん提供の「愛をありがとう」を歌った。これはまだレコーディングしておらず、公にしたのはここが初めてだった。
 アンコールは3曲ーまずはジュディオングさんの「魅せられて」。タブ純さんが会場を練り歩きながら「時の流れに身をまかせ」(テレサテン)。最後の最後は「夜を巻き戻せ」で、歌いながら「調達」してきたおつまみ「つなぴこ」を会場にばらまきながら歌った。
 最後に全員が並んで挨拶。そしてタブ純さんを胴上げした。

胴上げされるタブレット純さん 
 
 
 



 


 

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