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かおるね誕生日ライブ

 1月13日はシンガーソング”ビーラー”かおるねさんの誕生日。2024年のその日、かおるねバースデイ・ライブが「黄金町Bell Pepper」(横浜市南区西中町1-3-5黄金町オークラビル1F)で行われた。
 なぜシンガーソングライターではないのか。
 誕生日ライブの冒頭からその答えが飛び出した。
 曲名は「ビール」。そう、かおるねさんはビールが大好物なのだ。ステージ上でビールをラッパ飲みするのがトレードマークとなっている。
 歌い終わるとビールについてのうんちくを傾けた。「関西ではビールの大(おお)びんとは言わないでだいびんっていうんです」。

かおるね


 2曲目もオリジナル曲「美しい華」を歌った後、3曲目はカバー、かおるねさんが選んだYUIの「CHE.R.RY」を気持ちよさそうに歌った。
 再びオリジナル曲に戻って「歌うこと」という歌。
 歌詞にこんな部分があるー「君は一人じゃないよ/何時でもそばにいるよ/そんな噓だけは/伝えたくないんだから」。繊細な気持ちが歌われる。
 ここでマスターからかおるねさんにビールが差し入れられ、続いて客たちから「Happy Birthday」の合唱が起こった。
 ライブに戻り、オリジナル曲の「角打ち」。
 こんな風に歌われるー「角打ち、それはテーマパーク/いろんなお酒が定価で飲めるよ/ビール、焼酎、ウイスキー、ぽんしゅ・・・」。
 かおるねさんがファンであるスキマスイッチの「秦」が披露された後、オリジナルの「この空の果て」を歌った。「この世は物騒なことがいろいろあって、いつ終わるのかと。でも「この世の果て」とか「世界の果て」っていわずに、そこを「空」にしたんです」と説明した。
 今度も「チェリー」という楽曲だが、これはスピッツの作品。「5年前に(ライブハウス)「こびとさん」の忘年会で夜中に歌ったんですよね。チューニングが狂っちゃって、でも一人もウクレレのチューニングが出来なくて、ひどいチェリーになっちゃいました」と思い出を語った。
 かおるねさんがビールの次に好きなものといえばアイスである。「大人のアイスの歌」というちょっとお色気を感じさせる歌詞があるオリジナル曲を歌った。「固いけどなめらかで/舌触りたまらない」。
 途中、アイスの種類が次々と出てくるーPino、スーパーカップ、アイスまんじゅう、ジャイアントコーン、ハーゲンダッツ、パピコなど、そして「大人(おとな)食いならレディボーデン」ときっぱりと歌った。
 最後は「内緒」というオリジナル作品で締めくくられた。
 客からかおるねさんに度々声がかかり、それは祝福だったり応援だったり冗談だったり、それらに対してにこやかに応えるかおるねさん。和気あいあいとユーモアが絶えない、かおるねさんの暖かなハートを反映したかのような、素敵なバースデイ・ライブだった。


 今回のライブハウスは何とカールスバーグもコロナもギネスも瓶ビールはすべてソールド・アウト。生ビールだけが注文可として残った、シンガーソングビーラーかおるねさんらしい誕生日ライブだった。

 

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