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ほとけにしたがう仲間たち

 眷属(けんぞく)という言葉をご存じですか。
 そう、仏菩薩など信仰の対象となる主尊に付き従う存在のことである。
 彫刻・絵画では主尊のまわりを囲むように表わされ、仏法を守護したり、主尊を信仰する者に利益を与えたりする役割を担っている。
 代表的な眷属としては、釈迦如来に従う八部衆、薬師如来の十二神将、不動明王の八大童子などがある。

仏涅槃図 鎌倉時代
 薬師三尊十二神将像 伝土佐光茂  筆 室町時代 京都 平等寺
千手観音二十八部衆像 南北朝時代 京都 永観堂禅林寺


 インドの神々にルーツを持つものも多く、武将や貴人、子どものほか、動物や鬼のような姿など、その造形は多彩でとてもユニーク。

 仏伝浮彫「降魔成道」 ガンダーラ 2-3世紀
蘇芳地魚子纐纈と刺繍断片 アスターナ(トルファン) 5-6世紀 龍谷大学


 そんな仏教美術における名脇役ともいえる眷属に焦点を当てる特集展示「眷属ーほとけにしたがう仲間たち」が龍谷大学・龍谷ミュージアム(京都府京都市下京区堀川通正面下る)で2024年1月9日(火)から2月12日(月・祝)まで開催される。
 開館時間は午前10時から午後5時(最終入館時間は午後4時半)。休館日は月曜日。ただし2月12日(月・祝)は開館。
 入館料は一般550円、シニア(65歳以上)450円、大学生400円、高校生300円、中学生以下無料。
 展覧会の見どころを学芸員が解説するスペシャルトークが1月20日(土)と1月27日(土)に開かれる。いづれも午後1時半から2時まで。事前申し込み不要。聴講無料。観覧券は必要。
 問い合わせは075-351-2500。龍谷ミュージアム公式サイトは https://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/2023/series_13/



 

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