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イルカがやって来た!

 イルカがサラダの国からやって来た。かつしかシンフォニーヒルズにやって来た。そう海から上がって・・・
 「イルカ 50th Anniversary コンサート~さあ!とびらを開けよう!~」が2024年2月10日(土)、「かつしかシンフォニーヒルズ  モーツァルトホール」(東京都葛飾立石6-33-1)で開かれた。
「50周年記念のコンサートです。本当はもうとっくに過ぎちゃったんです。ちょうどその時がコロナ禍でコンサートも80ヵ所以上飛んじゃったんですよ。その時に私は古希にもなったんです」とイルカさん。
 前半は「懐かしんでいただいたり、青春していただいたり」しますと言って、イルカさんが歌ったのは「サラダの国から来た娘」と「海岸通」。

 


 イルカさんはここでご主人のカメキチ君の話をした。「私が女子美(女子美術大学)のフォークソング部で歌っていた時、コーチとしてやってきたのがカメキチ君でした。やがて二人で歌うようになりました」。
 「私は小さい時から歌を歌ってきたんですが、それを聞いたカメキチ君が面白いっていってくれて、カメキチ君とシュリークスというデュオを始めます。イルカの歴史です」。
 そして披露されたのは「問題作」である「私は好奇心の強い女」という歌。「シュリークスで私の唯一のリード・ボーカル曲だったんです」。
 次に歌われたのはイルカさんのソロ・デビュー曲「あの頃のぼくは」。続けてヒット曲の「雨の物語」。

イルカさん

 休憩を挟み、後半の最初は、ステージの奥の大スクリーンに「イルカ新聞」と題されて、イルカさんの絵本、着物の帯のデザイン・色付けやIUCN国際自然保護基金などが映し出された。
 「We love you planet(響け惑星に)」が歌われると、IUCNのロゴが書かれた紙を持った6人が加わった。
 イルカさんより老後の過ごし方などの話があり、「人生フルコース」という作品を歌った。「フルコースが終わってもデザートが残っている」と考えることが出来る「デザート世代」であるとの話があった。
 ここでピアノでイントロが始まり「なごり雪」となった。会場がかたずをのんでいる見守る中、イルカさんはいつも通りに唄いあげた。

 「なごり雪」がヒットしてから50周年となる。それを記念して、作詞作曲の伊勢正三さんとのジョイント・コンサートが開かれるとイルカさんは話した。かぐや姫時代に正やんが書いた曲だがシングルカットされずにイルカさんが1975年にリリースして大ヒットした曲だ。
 ここで話しは変わってコロナ禍でどうしていたのかとイルカさんは語った「2年半から3年くらいの間、コンサートが出来ませんでした。時が止まったかのようでした。悲しいことでしたが、いろいろなことを思いました」。
 「物事ってマイナスばかりではないと思ったんです。私は家で母を介護していましたが、母は毎日私が家にいることを喜んでくれました。母は95歳で老衰で亡くなって、すやすやとあの世に逝ってしまいました」とイルカさんはコロナの”おかげ”で母と密な時間を過ごせたというのである。
 さて、歌に戻る。「時の枝折り」「うたのこども」と続けて歌った。
 そしてコンサートの締めくくりは「まあるいいのち」だったー「みんな同じ地球の家族 一人にひとつずつ大切な命・・・みんな同じ宇宙の仲間 一人にひとつずつ大切な命」・・・歌声が響き渡った。
 

   

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