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大豆が醤油になって味噌になる

「今年は暖かいなあ。例年に比べて1カ月以上早くフキノトウが顔を出したよ。」

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<フライング気味に早々に顔を出したフキノトウ。春は確実にやってきています。>

と、思った矢先にお約束のような雪景色。

雪の日に家にいると必ず思うのは「今日が醤油搾りの日じゃなくてよかったー。」ということ。

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<今シーズンはこれくらいの降雪が数回ありました。一見、「北の国から」みたいだけど、こちらの雪は数日で溶けます。>

もちろん、凄い雪の中でも搾った日もありますが、来年になれば、それもまた、いい思い出です。

醤油搾りは外作業ですし、状況に応じて人数の調整が出来るし、行くところ行くところ密とは無縁の「片田舎」もしくは、それをさらに進めたような場所ですので、参加者の協力を得て、なんとか搾りが出来ています。

新型コロナに「感染しないように十分対策する。」というのはもちろん大切ですが、同時に、心穏やかに過ごすことも、元気な体を維持することも、とても重要な事なので、作ってる間も楽しくて元気になっちゃう、食べればなおの事元気になっちゃう、そんな発酵食品を作り出す一助が出来ていることを嬉しく思っています。

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<微生物たちは人間の騒ぎなんかお構いなしに、いつものように美味しく育ってくれています。そして、私達の暮らしを支えてくれています。ほんとに、ありがたいことです。>

現在、お醤油搾り真っ最中ですが、同時進行で味噌作りの計画を練っています。 この先は前回書いた大豆栽培の話しの続編です。

ここ10年ほど、醤油搾りが一段落する「冬の終わり、春の始まり」という季節に「味噌作りキャラバン」と称して無農薬栽培の自家製大豆と自家製米から作った麹を原材料にした一年分の味噌を作る会を行ってきました。

醤油と同じように家族が一年使ってゆく分の調味料を自分で作りたいという方へのお手伝いというスタンスで企画しています。

同時に、私達が大切に育てた米と大豆を、大切に食していただける方々と直接交流が出来る、という、農家としては最高な出会いを与えてくれる場です。

ですから、米や大豆を育てている時は「あの人達に食べてもらえるんだなあ。」と思いながら畑に立つことが出来ます。

そして、味噌に加工している時は「この人達に食べてもらえる大豆を米をまた作ろう。」と思いを新たに出来る。 そんな幸せループの中にいます。

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<出麹直前の麹たち。籾まき、田植え、収穫などなどたくさんの工程を経て、麹になり、美味しい味噌になります。>

そんな「幸せな味噌作り」ですが、コロナの流行により、昨年から開催が難しくなっています。

昨年そして今年は「一緒に味噌を作る」というスタンスから「後は仕込むだけ!」という「味噌玉の販売」というスタイルに変更しています。

①大豆を4時間ほど茹でて練り、②事前に加工した麹と塩を混ぜ、団子にしたら、③容器に仕込んでゆく。落し蓋をして冷暗所で保存しておけば早ければ秋には味噌の出来上がり。(おすすめは2夏越してから食べ始める事です)

大雑把に言うと、上記のように味噌は作ります。

このうちの、②までの工程が終わった味噌玉を送り、皆さんには ③からの工程を行ってもらう。 というスタイルになります。

驚くことに、同じ材料で、同じ日に、同じように仕込みを行っても出来上がった味噌はそれぞれに微妙な味の差が出ます。それがまた、面白い所だったりもします。

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<仕上がった麹。 このモフモフ感がたまりません。>

おかげさまで、昨年仕込みを行った方からは「簡単で楽だった。」「美味しい味噌が出来た。また、よろしくね。」という声を頂いております。

そんなわけで今年も自信をもって味噌玉販売をさせて頂きます。

安心安全な原材料で仕込まれたものを食べたい!という方

生産者がはっきりとわかるものを食べたい!という方

まずは出来るところから、手作りの暮らしを始めたい!という方

手作り味噌は欲しいけど、全部自分でやるのは大変なんだよなあ という方

などなどの方に特におすすめです。

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<こんな状態で、お届けします。これでだいたい10kgくらいだと思います。>

気になるお値段は 950円/kg +送料実費(より安定的な醸造が出来るように5kg以上の販売とさせていただきます。)

仕込みが不安な方のために「仕込みのポイント」を記した説明書を同封します。

大人数で直接会ったり、作業をしたりということが難しい今ですが、農産物を通して多くの方と関わりあえたらと願っています。

今日の「小さ愛さ」は宣伝に使わせて頂きました。

味噌玉販売

<今年の味噌玉販売のお知らせチラシです。 詳細をご覧ください。>

興味を持ってくれた方はぜひ、連絡をくださいね。   (時満) 



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