「やっと動き始めたわ。」 地震発生からどれくらいたったでしょうか。 駅前のベンチに座っていたエル先生は手にしていた本にしおりをはさみ、たくさんの人と共に改札の列に加わりました。駅はまるで町中の人たちが集まってきたような混み具合です。 エル先生は峰町の小学校で働いています。理科専科、5年生担当です。エル先生は出張でこの渚町に来て地震にあいました。夢中で走って走って、どこをどう走って来たかはもう覚えていません。気がついたら駅前のベンチに座っていたのです。 「こんなにたくさんの人た
90分ぶりの日の出を迎えました。 ワタルさんは宇宙飛行士です。一度は退役になったスペースシャトル。しかしデザインもまったく新しく新造され、またこうして打ち上げられました。そのシャトルに乗り込み、科学実験を行うのが仕事です。 天井の窓からは大きな青い地球が見えます。地球観測をしやすくするためにシャトルは背面飛行、つまり宙返りで飛んでいます。重力をほとんど感じないワタルさんにとってはただただ青い地球が頭の上で輝いているだけでした。 もうすぐシャトルはニッポンの中央アルプスの上
なぜ片付けるか? 「集中しなさい」と言うのなら、集中出来る環境を作るべき 黒板のまわりはシンプルにする。 特別支援教育の研修会で教えていただいた事である。 学校の先生はよく「集中しなさい」と言う。ならば「子どもたちが集中出来る環境ができているか」ということである。 黒板のまわりにいろいろなものがある。非難経路図、時計、カレンダー、カレンダーの上半分の絵や写真、学校目標、学級目標、地図、ローマ字表、九九の表、ポスター…。子どもたちは授業を聞いているようでいてそれらをボーっと眺め
お金は使うためにある 最初、このノートは「お金の節約方法」というタイトルで書き始めた。 よくある諸般の事情で収入が減った。今まで買うことができたものが買えなくなった。これはヤバい。何とかしなくてはいけない。「いかにお金を使わないか」ケチケチ作戦に入った。 しかし、何のためにお金を使わないようにしているか? 使うためである。本当に使いたいところに使うためである。 タイトルを変えた。 「お金の有効活用」 本ページで、「お金がない」この問題を前向きに扱っていきたい。 2023