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データ消えました

皆さんどうも。空前メテオの大門と申します。
普段は顔一本師として活動しています。ですが顔一本師が良く分からないという方、結構いらっしゃいますよね。僕もよく「顔一本師ってなんですか?」と、質問を頂きます。試しにこのnoteを最後まで読んでみてください。「で、顔一本師ってなんですか?」と思うと思います。なぜなら僕もよく分かっていないので。自分でもよく分かっていない造語の肩書きを背負って「普段は顔一本師として活動しています」と一言目に言えるメンタル凄いなって思って頂けたら幸いです。

話は変わりますが、以前twitterの方で短編の小説を書くと声高らかに宣言しました。なぜ急にと思われたかも知れませんが、実は僕、芸人を志す前は小説家になりたかったのです。大学在学当時、将来どうするか迷っていた僕を、将来どうするか迷っていた相方に誘われる形でコンビを結成。元々お笑い自体は好きだったのと、自分の本を出すという夢を諦めずに済むので、だいぶコスパええな、と思っていました。そして今年の3月、新型コロナウイルスの影響で自宅でしばらく過ごす事になったので、この機会に書いてしまおうと。そう思ったわけです。

昔からちょこちょこプロットを作成したり、良い文章をメモしたりしていたのですが、人に見せる前提で本を一本書き切ろうと思ったのは初めてで、人生で三番目に興奮していました。二番目は産声を上げた時です。一番目は聞かないでください。
何度も書き直し、オチを変え、出だしを変え、「うわ、この表現は流石に寒過ぎる」という文を消し、母親に政府の助成金10万円申請の催促LINEを送り、女の子にデートを断られ、夜は枕を濡らし、ポケモンオメガルビーのサーナイトにその子の名前を付けてサイコキネシスを忘れさせ、ようやく完成しました。完成したんです。そう、あのボタンを押すまでは。


何が言いたいかというと、恐らくタイトルで大体察しはついてると思いますが、完成した短編のデータが消えました。三ヶ月掛けた僕の処女作は、膨大なデータの海へと静かに沈んで行ったのです。さながらタイタニックのジャックドーソンように。ローズと僕は諦めました。もうすくいあげる気力はありません。何とか思い出しながら書き直そうとしたのですが、試行錯誤を重ねすぎたせいで、うる覚えでは到底追いつきませんでした。
これが絶望という事なのかと。執筆に掛けた三ヶ月が一瞬にして無駄になり、事前に考えていた、Twitterにアップロードする時の照れ隠しの文も全て無意味になりました。皆さんの想像以上に僕の心へのダメージは大きく、データを消してしまった日の夜はご飯も喉を通らず、僕は布団の中で、そっと、サーナイトを逃しました。


長々と言い訳を垂れてきましたが、要はまだ完成していないという事です。今はもう潔く諦めて二作目に取りかかっています。早く行けば二、三週間で完成するかなといった感じです。今の僕に全く説得力がない事は分かっていますが、、お楽しみに!!!!


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