サイフォンコーヒーの練習で初めにやること。

サイフォンの実情

スペシャルティコーヒーが日本に普及するに従って、その中心にある丸山珈琲が喫茶で提供している抽出器具がある。

まずはフレンチプレス。スペシャルティコーヒーの個性をそのまま味わうには最適な抽出器具だ。

次にエスプレッソマシン。言わずもがな昨今のコーヒーシーンでは欠かせない抽出器具だ。

そしてサイフォン。スペシャルティコーヒーの個性ある香りや質感を存分に楽しめる抽出方法であり、日本の喫茶文化には欠かせない抽出器具だ。


日本を中心に東アジア圏でサイフォンに注目し、力を注いでいる国は微弱だが増えてきている。しかし、サイフォンの練習方法はあまり周知されていないのも事実なので簡単に明記しておこうと思います。


1.自分の攪拌を安定させる。

サイフォンにおける攪拌とはドリップにおける注湯の仕方と同様、動きの一つ一つでコーヒーの出来が変化してしまいます。

なのでまず、練習すべきは攪拌を安定させる練習です。

サイフォンを始めたての時、ロート内に上がったお湯を攪拌するのはまごついてしまうものです。中々初めからスムーズに攪拌できる方はいないでしょう。

というわけで、まず第一に模範となるサイフォニストを探しましょう。まずはこの人の攪拌を真似したいなと思える人を探してください。

僕は丸山珈琲の中山サイフォニストを参考にさせてもらいました。この方のinstagramにはサイフォンの攪拌は勿論、知識や実技面、魅力がいっぱい詰まっていてサイフォニストなら見てるだけで楽しくなります。

そしてひたすら、模倣した相手の攪拌方法を体に染み込ませるために反復練習します。

ここでオススメの練習方法があります。

用意するものは

・サイフォン器具一式
・プラスチックのストロー5本分細かき刻んだもの(コーヒーの代わり)
・お湯200g
以上3点で大丈夫です。

1.お湯を沸騰させ、ロート内にお湯をあげます。
2.細かく刻んだストローをロート内に入れる。
3.ひたすら攪拌する。
以上です。

これはスムーズに手首や指先を動かすための練習方法です。
この練習でスムーズに体を動かせるようになると、模倣したいサイフォニストの攪拌方法に近づきやすくなります。


2.攪拌による違いを知っておく。

上記で明記したように攪拌方法によって味の出来が変化します。

・攪拌の角度
・攪拌の強さ
・攪拌の時間
・攪拌で起こる波

大体この4つを意識しています。

攪拌の横回転を意識しすぎると仕上がりがティーライクになったり、縦回転を意識しすぎると粉同士がぶつかり合ってしまって一部過抽出が起こってしまったり、、、。

一つ一つの動かし方がコーヒーの仕上がりに影響を及ぼします。

なので、ある程度攪拌が思い通りに動かせるようになったら、次はそれを元に攪拌の変更点を探り、自分のスタイルを作り上げましょう。


まずこの2点ができるようになればサイフォンをより楽しめる一歩となるでしょう。最初は攪拌が思うようにいかず戸惑うかもしれませんが、慣れると同じクオリティのコーヒーが淹れやすくなるのもサイフォンの特徴です。


ぜひ、この記事も参考により楽しいサイフォンライフをお過ごしください。

以上, KUUHAKU COFFEE のサイフォン担当のタカラでしたー。

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