偶然、浮浪雲のような日(2024年1月31日の日記)
すっかり年季の入ったiPhoneを家に置いたまま、取りに戻らずそのまま働きに出かけた。
最寄り駅までの道で気がついていれば、なんなら2、3駅先くらい先でも思い出したならば戻ったと思う。しかし気がついたら道中の半分くらいは過ぎていたので、さすがにもういいかとあきらめてしまった。
スマートフォンにはそこそこ依存しているし、個人的には持っておかないといけない気がする時期でもある。うっかりにも程があるが、内勤のため仕事に差し支える心配はほぼなく、そこは救いであった。
いつもなんとなく見てしまうぴかぴかの画面がない。そのことで困るかと思ったけれどそうでもなくて、逆に驚いてしまう。SNSはなければないで済むのだ。よく考えれば自分と関係ある投稿はあまり多くない。むしろ知らない方が精神衛生的にはよろしいことがたくさんある。仕事もはかどるし、読書もたくさんできるから、ある種プラスだったかもしれない。
職場を離れれば自分は独立した雲のようで、少しだけふわふわしていた。誰も自分の行方を知らない。奇妙に気楽であった。
デジタルデトックスをするつもりなんて微塵もなかったのだが、もしかしたら無意識のうちに高性能な電話から離れることを望んでいたのかもしれない。
さすがに仕事を定時で切り上げて帰宅したが、LINEは自分抜きで回っていたし、何のお知らせもなくタイムラインは平和だった。少しだけがっかりもしたが、安堵の方が大きかった。
今日の終わりに滑り込みで投稿した短歌に、全てを込めた。
1月がこんな風に終わっていくのも、悪くはないだろう。
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