大きな冒険と小さな生活2
前回の続きです。
朝食と女子の生き様にフォーカスしドラマ化もされた「いつかティファニーで朝食を」。
ジャズで身を立てる男子の生き様を描いた「BLUE GIANT」の後で続けて読み、あまりのギャップに驚いた。そしてなぜそれを抱いたのかと考えた結果、閃いた。
すごく乱暴に言ってしまうと、「生活感の有無」である。
「BLUE GIANT」には前回述べた通り情熱大陸の味わいがある。そして、日常も描いているが大きな夢や才能や努力、仲間や自分と闘うことに重きを置いている。主人公がいずれ傑物になる、海賊王などの物語と限りなく近い。
一方「いつかティファニーで朝食を」は地に足がついた、共感重視のストーリーになっている。朝食は全てリアル店舗、というのもそれを強力に後押しし「私とキャラクターは似ている」感を醸成する。この後もヒロインはありふれた終わりなき日々を歩むだろう、と疑いなく思えるほどに。
非日常への憧れ、日常への共感。
人によって、どちらが好きかは違う。
間違えてはいけないのは、それは男女の違いからくるものではなく、あくまでも切り取り方の違いであること。それを覚えておきたい。生活感があるなしに優劣はない、ということも併せて。
さて、次は何を読もうか。
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