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kuu🍒
2018年5月6日 22:02
※こちらはWEBマガジン「She is」公募用に書いた小説です。「マイヤ、今度出張ね!」ボスにそう言われてから1か月後の水曜日、彼女は真新しくだだっ広い空港にいた。ゲートを出たところ—ここはもう隣国だ—に所在なく立ち、iphoneの画面をチェックする。とにかく今は、先方の担当者を待つしかない。5分くらいして、背の高い男性がマイヤに向かって「Ms.カイラですか?」と聞いてきた。慌てて頷く。