こころの、ことばの、解放
「折角生まれてきたのに、教科書にも載れないし宇宙にも行けない。」
振り返ってみれば私の行動の原点とは、中学生の頃に抱いたこんな想いからだったと思う。
勉強も運動も、人よりも出来ない。
容姿が良いわけでもない。
自分を見て何度も平凡だと思った。
それが悔しくて何度も泣いた。
だから、少しずつ色々な所へ踏み出した。
中学受験をした。
大学受験もした。
サークルの副幹事長になった。
カンボジアで運動会をした。
学生団体で副代表をした。
アフリカに行くインターンに2回挑戦した。
休学すると言って本気で親と喧嘩をした。
友人のカメラマンさんに「弟子にしてください」と言った。
その時々色んな人と出会う中で、「特別」になりたいわけではなくて、「自分」で生きていきたかったのだと気付くことが出来た。
「綺麗事」の意味を問われ、
「"誰かのため"なんて自分の甘えだ」
と言われて自分と何度も向き合った。
何度も何度も悩んだ先で、
「何かをやりたいと思う気持ち自体がその人の才能だ」
と言われて初めて自分の中から劣等感というものが消えた。
そしてやっと見つけたもの
それが「ことば」だった。
私は読むのも書くのも好きで、自分のことばを褒められることが何より嬉しい。
書くこと、表現すること。
自分が大好きなことばの力で「自分」で生きていきたい。
自分にことばをくれた人達やことばを通して出会った人と、自分のことばを通して一緒に仕事や楽しいこと、面白いことがしたい。
自分を認めて、好きを見つけたその先に、わくわくが溢れていた。
だから私は、ことば屋さんになりたい。
ことばで自分を生きるために。
ことばで人に会いに行くために。
どうやらすましている場合ではないらしい。
まずは、意志を言葉にして。
一歩ずつ、心躍る方へ。
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