決めてるようで決めてない

輝きながら昇る朝日を眺めながらふと思った。

「なんで俺ここにいて、歯を磨いてんだろ」


過去に一度も、「よし、ここで朝日観ながらこの時間に歯を磨くぞ!」と拳を高く上げて誓ったことはない。

ここに住んでいるのもいくつかの選択肢から決めたわけだけれど、その選択肢がすでにいろんな要素から浮かんできたもので。

この時間に歯を磨くのも、色んな要素からそうする必要があって磨いている。

子供の時から連なりを考えることがあって、そうすると頭の中がぐるぐるして終わりがなくて。

そう、僕らは自分で決めてるようで、何一つ決めてない。

どこに行くのだろう。誰に出逢うのだろう。

これから、どんな物語が展開されていくのだろう。



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