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主将

こんにちは。京大硬式テニス部三回生の土井祐樹です。
この度、京大硬式テニス部の男子部主将を務めさせていただくこととなりました。精一杯頑張りますので一年間よろしくお願いします。

早速ですが本題に入らせていただきます。今回私が語らせていただくのは、この一年の主将としての抱負です。主将と言う役職に就くことが決まってから、自分たち幹部代が他の部員からどう見られているのかということを強く意識するようになりました。僕が一回生の時、頭の中を占めていたのは自分がどのように強くなるか、ということばかりでした。部誌に運営についての不満を書いたこともありましたが、結局は自分本位のことであり全体を考えた発言などはほとんどありませんでした。良くも悪くも自分のこと、テニスのことばかり考えていました。
今思えば、そのように自分勝手な振る舞いが出来ていたのは幹部代の皆さんが部の運営をしっかりと取り行ってくださっていたからでした。もちろん完全に不満がなかったわけではありません。一回生だからこそ目に付く部分は当然あったし、不満をぶちまけたこともあります。しかし全体としては、好き勝手にテニスをやらせてもらっていました。ただテニスに熱中するという環境を提供していただいていた幹部代の皆さんの有難さを今更になって実感しました。
そして実際に僕たちが代を取ることとなり考えるのは、果たして僕たちが一回生の時と同じような環境を後輩に提供できるのか、ということです。定期的に言ってきましたが、今一度三回生のみんなには伝えておきます。これから幹部代を取るということは僕たちの姿を後輩たちは今まで以上に見ているということです。コート上での振る舞いや対抗戦での態度、勝利への気持ち、部全体のそれらの基準を作るのは僕たちであるべきです。僕たちが見本となるという意識でやっていかないと後輩たちは不安で仕方ないでしょう。少なくとも代を取るまではのびのびとプレッシャーを感じずテニスに打ち込んで欲しいと願います。
良いチームの要素として一つ、上がしっかりと手本を見せられるチームであるということが重要だと思います。その責任をもってやっていきましょう。三回生と言うのは大学生活の中でも忙しい時期であり部活動ばかりに気をかけていられない時期だというのは理解しています。しかし、この一年ぐらいはテニスにかけてみませんか。生活の全てを部活に捧げろとは言いません。それでも、幹部代という立場である以上、僕たち三回生が様々な面でチームを引っ張っていける存在であってほしいと思います。
先日の代替わりミーティングで僕は全員が強くなれるチームを創りたいということを理想として掲げました。部活動としてテニスを行うからにはこの部に入部した全員が納得のいく成長を実現してほしいと願っての想いです。
そのために一つとしてはイレギュラーの対抗戦を多く組むことを目標とすると言いました。持論ですが人生において逆算的思考というのは何かを成し遂げるうえで非常に重要になると考えています。テニスにもそれを当てはめることが出来ると思いますが、自分が強くなるために何が必要なのか、試合で勝つには何を練習したらいいのか。それは実際に試合を通してしか得られない気づきだと思います。
というわけで、全体的な試合の機会を増やすというのは第一に各々が課題を明確にするという狙いのもとです。もう一つはモチベーション的な意図でもあります。2022年6月から2023年5月の間で行われたイレギュラー対抗戦は8月の大工大、11月の大工大、12月の滋賀大、12月の公立大、3月の大院大です。オープンマッチは8月の膳所高校、3月の神戸高校でした。これを多いと感じるか少ないと感じるかは人によると思いますが、僕は少ないと思いました。一昨年と比べると十分増えていますが、もっと全体的な試合機会を増やしたい。実際、部員と話す中でも対抗戦に出たいという想いを持った人は多いと感じます。
最終的にはレギュラーの対抗戦に出ることを目標とすべきですが、全員が出られるわけではない以上、一回生、二回生のうちから対抗戦に出る機会や他校の選手と試合をする経験を積むことが実際にレギュラーとして試合に出るときに自信になると思っています。そして対抗戦という形で試合に出場することが多くの部員にとってモチベーションの向上、練習への意欲の増進に繋がることを期待してこのような方針で一年間やっていくと思います。
あとは平日の正規練をもっと個人の課題に合わせた形で行えるといいと思っているので上手いやり方を検討中です。
具体的な内容は今後考えていきますが、この一年の僕たちの決断が今のテニス部の勝利だけでなく未来のテニス部の成長に繋がる何かを残せたらいいなと思って色々とやっていきたいと思います。

七帝優勝、リーグ昇格、そして来年度の東大戦勝利。
これらの大きな目標に向かって幹部代として、主将として、この一年を全力で走り抜けていきます。

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